４８話 ページ3
長くなりそうなので紅茶を入れようと思ったら、また幻チャンが自分がやります！とか言ってきたので有無を言わさぬよう睨んで紅茶と菓子を用意して改めてソファに座る。
あんなに突っかかってこなくてもいいのに…
一気に疲れた。
「さすが白蘭さんの淹れた紅茶、とてもおいしいです」
「そう？ありがと」
優雅に紅茶を啜る、まったり空間。
…あれ、この人何しに来たんだ。
「…幻チャン、何を話しにきたの？」
紅茶を飲みながら聞く。
そして優雅に飲みながら彼はこういった。
「白蘭様はどうして男装をしていらっしゃるのですか？」
「ブフゥッ」
思わず飲んでいた紅茶を吹き出してしまった。
「ちょ、大丈夫ですか！？」
「だ、大丈夫…」
幻チャンが差し出してくれたハンカチで濡れてしまった顔を拭く。
「…まさかあった瞬間から気付いてた…？」
「…実は」
言いづらそうに肯定。
…まぁそうだよね。
ボクのつたない幻術なんて見破ってもらえないと困る。
「非常に強力な幻術なのですが…」
「あぁいいよ大丈夫、こんくらい見破ってもらえないと困るしね♪」
「は、はい」
申し訳なさそうに眉を下げて困った顔。
…その眉毛、本当毎回会う度にすごいと思うのはボクだけだろうか。
「で、どうして…」
「ん〜…聞きたい？」
「できれば」
「そうだなぁ…第一の理由はこの社会だと女ということで舐められることが多々あるから、かな」
とりあえず表面上の、正チャンに向けていった言葉をそのまま言う。
一番の理由は…
「…まぁ、来るときに言うよ」
「そうですか…お美しいのにもったいない」
「は！？」
「え、あ、な、なんでもないですっ」
思わず反応してしまったボク。
そして焦る幻チャン。
なんだろう、ほかの人が見たらかなりカオスな状況なんだろうな。
「でも本当のことですから…」
「い、いいからそういうのは」
褒められなれないボクは思わず顔が赤くなる。
正チャンとは大違いだ。
紳士だと思うよ。
「では失礼します！」
あわてて幻チャンは部屋を出て行った。
「な…なんだったんだ…」
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夜琉(プロフ) - ベルとジル流石歌後になってますよ！ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c02cdeb624 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» なんならタメでいいですよ♪敬語は堅苦しいので!! (2013年12月30日 9時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 鎖龍さん» 正ちゃんは本当は怒るのは嫌なので冷めるのは早いですねwありがとうございます、頑張ります！ (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - MiAさん» この世界の正ちゃんは騙されやすそうで騙される子だと思ってますのでw (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» 正一君、怒りの沸点が低くても(多分低くないけど）冷めるのは早い…？面白かったですｗ更新頑張ってください♪ (2013年12月25日 10時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年11月28日 10時
