６０話 ページ16
『今の今まで本当にこの方法にしませんでしたね』
『だから何度も言っているだろう、そんな一部の人間の意見は取り入れるほどの余裕がないと』
『こっちは効率が悪くて休み返上でやっているのにそれはひどいんじゃないですか！？』
『上には上の都合があるんだ』
『私たちの意見を取り入れられないというんですか！？こんな簡単なことなのに！』
『今更方針を変えるわけにはいかない！みんなそれで慣れてるんだからそれこそ今変えたら流れが悪くなるだろう！』
『その考えを改めてください!少ない時間だけ滞ったらそのあとはかなり効率が上がります！』
…何やら最後の最後まで言い争ってる様子。
中には一度電話越しに聞いた声と、前世で聞いた声。
つまり、桔梗クンと社長サンが言い争ってる。
異動する日まで争ってるなんて…よっぽど彼はこの方針は気に入らないんだね。
…入っていいかな？
すごく入りづらいんだけど…
コンコン。
ノックはしてみるものの、中には聞こえてない様子。
『今までの方針では安上がりには済みますが効率が悪すぎる！』
『そのプランを導入したら値上がりは絶対だろう！』
『しかし効率が上がれば品質は上がる、値段相応の物ができるはずなんですよ！？』
…あはは…熱中してるのかな…？
『それなら今まで通りの方がお客様にとって助かるだろう！』
『しかし生産スピードを上げれば量産できるので元の値段に戻る可能性だってあります！』
ボク、ちょっと悲しいよ？
…もう勝手に入ってもいい？
いいよね？
「しっつれいしまーす！」
「「！？」」
元気よく扉を開けて挨拶したらびっくりした顔の二人の男性が。
「元気よくコミュニケーション取ってるところごめんね〜」
「い、いえ…」
「あぁ、あなたがミルフィオーレの遣いの人ですか？」
社長サンが眉をしかめながらボクを見て尋ねた。
きっと非常識な奴、とか思ってるんだろうな〜。
「あぁボク？ボクはミルフィオーレカンパニー最高責任者の白蘭だよ♪」
「「はっ！？」」
あっははは！
二人とも口開きすぎだよ！
桔梗クンの間抜け面はもう拝めないかもなぁ。
「君を引き取りに来たんだけど、なんか思ったより元気そうで何よりだよ」
にっこり笑いかけると社長サンの顔が青く、桔梗クンの顔が赤くなった。
面白い。
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夜琉(プロフ) - ベルとジル流石歌後になってますよ！ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c02cdeb624 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» なんならタメでいいですよ♪敬語は堅苦しいので!! (2013年12月30日 9時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 鎖龍さん» 正ちゃんは本当は怒るのは嫌なので冷めるのは早いですねwありがとうございます、頑張ります！ (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - MiAさん» この世界の正ちゃんは騙されやすそうで騙される子だと思ってますのでw (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» 正一君、怒りの沸点が低くても(多分低くないけど）冷めるのは早い…？面白かったですｗ更新頑張ってください♪ (2013年12月25日 10時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年11月28日 10時
