番外編.02 ページ46
｢みんな、久しぶり！それで、怪我の方はどう？｣
確か障害が残る人がいるってリゾットが言っていた。ナランチャがすぐに退院したのなら、この中の誰かは体が不自由になっているということ。聞きにくいとは思いつつ、下手を打つ前に聞いてしまおうと意を決した。
｢俺とブチャラティはリハビリをすれば問題ねぇぜ。ただ、フーゴは……｣
｢フーゴ！大丈夫！？どこが悪いの！？｣
｢意味深な言い方はやめて下さい。こういう馬鹿が間に受けるので｣
馬鹿を強調する必要はあったのかと問いたい。
でも、この感じからすると凄く重い後遺症ではないようだ。五体満足のようだし、そうなると神経症とかそういうのだろうか。
｢左腕が少し麻痺しているだけです。まぁ、使い物にならなくなったら義手でもなんでも｣
｢ダメじゃん！？すっごい機能障害じゃん！！｣
｢この程度予想の範疇です。むしろ、腕が残ってるだけマジだと思うべきところでは｣
そんなに壮絶な戦いをしたのか。元々日記でしか読んでいなくて、実際のところなんて分かりもしないから。お花を窓辺に飾って、果物はどうするかと聞けば置いといてくれと言われる。
そうすると、やることがない。
しかし、来たばかりだし帰るには早すぎないだろうか。経験がないから比べられない。Aがあたふたしていると、ブチャラティが気を利かせてくれた。
｢A、最近パッショーネに入ったんだって？俺はてっきり会った時からそうなんだと思ってたんだが｣
｢気持ちは入団済みだったから｣
｢気持ちかよ。まぁだが、本当に世話になった。こうして生きてられんのもお前のおかげだ｣
アバッキオがそう言うと、ブチャラティやフーゴも同意する。それが嬉しくて、何故かこちらまでありがとうと言った。しばらくそうやって雑談をして、ブチャラティが思い出したように聞いてきた。
｢そういえば、リゾットの件はどうなったんだ？｣
｢ん？何が？｣
全く分からなくて首を傾げる。リゾットの件とはなんだろうか。ブチャラティは聞いていないのか、とぽつりと呟いた。
｢これから暗殺チームは仕事がかなり増える。それに伴って、俺からリゾットを幹部に推薦したんだ｣
｢え、……えええええええええええッ！！？？！｣
Aの絶叫が病院全体にこだました。
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Crow(プロフ) - 定期的に読みたくなっちゃいます。5、6周はしてるから内容覚えちゃいました笑 これからの活動も応援してます (2020年2月9日 15時) (
レス) id: e5ce766b8a (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - るこさん» こんな何度も感想下さって本当に有難う御座いますッ！お互いお疲れ様です！いつかリメイクした作品も読んでいただけると嬉しいですm(*_ _)m (2019年2月25日 23時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎度のこと一つ一つのお話が面白く、描写の仕方や、感情の表現の仕方などとても凝っていて、本当におもしろく話に引き込まれました。そして本当にお疲れ様でした！！番外編楽しみにしていますね！！！ (2019年2月25日 17時) (レス) id: c7737debdf (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ごみさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しい(泣)番外編もお楽しみください＜(_ _)＞ (2019年2月25日 17時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！途中から見始めましたが本当に面白かったです！番外編楽しみにしてます！ (2019年2月25日 16時) (レス) id: 83e9aedb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年2月23日 20時
