Episode.144 ページ2
ブチャラティ達に"今はまだ"知られてはいけないこと。まず、A達とブチャラティ達で殺し合いになる可能性があること。これを今知られて信頼関係がなくなれば、後々の交渉に支障をきたす。次に、情報収集という嘘が見破られないこと。もしくは、これから未来を読む際に、本当の目的がトリッシュ護衛任務についての全貌を知ることだとバレないこと。
とにかく"今はまだ"、彼らにトリッシュやその他のことについて知られるわけにはいかない。彼らにバレて何か余計な行動をされれば、未来が大きく変わる可能性もあるのだ。
幸いなことに、ブチャラティ達のチームは全員合わせても5人。つまり、一気に全員食べてしまえば問題はない。それを彼らが許可してくれるかは、また別問題だけれど。
｢私のスタンド、ブチャラティは知ってるでしょ｣
｢ああ。だが、詳しくは知らない｣
｢あの時のは、触れた相手を不幸にする能力｣
Aがさらりとスタンド能力を話したことに僅かに目を見張るブチャラティ。しかし、理由はそれだけではないだろう。アバッキオ達も会話を真剣に聞いていたからAの言葉を不審に思ったようだ。
｢情報収集には適してない。でも、私のスタンドは少し特殊なんだよね｣
｢あの時のは、って言葉から想像はつくが｣
｢まぁ多分その通りだと思うよ。私のスタンド、カヤタナは三段階のステージがある。それぞれ違う能力を持ち、その内の一つが情報収集向きなわけ｣
ナランチャが素直にすげぇと褒めてくれたのでAも嬉しかった。隣のフーゴとミスタの顔には納得いかねぇと書いてある。少しはナランチャを見習って欲しいものだ。ああ、アバッキオでもいい。見ろ、驚いてはいたが、すでに何事もなかったかのように珈琲を飲んでいる。
｢そこまで詳しく説明した理由はなんだ？わざわざ自分の方からタネ明かしをするメリットがない｣
｢あるよ。今からみんなの情報をもらうわけだし、少しでも信用して欲しいから。手荒な真似はしないし、できるだけ早く済むように努力もする｣
ブチャラティに嘘は通じない。言葉や仕草なんかでバレるだろう。でも、なら嘘をつかなければいい。Aは嘘をついていない。肝心なところを話していないだけで。
｢だが、悪いがお前の目的が俺たちを殺すことだと言う可能性は捨てきれない｣
｢あぁそれなら、ちょっと戦ってみる？｣
(は？)
(そしたら分かるよ)
(私がどんだけ……)
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Crow(プロフ) - 定期的に読みたくなっちゃいます。5、6周はしてるから内容覚えちゃいました笑 これからの活動も応援してます (2020年2月9日 15時) (
レス) id: e5ce766b8a (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - るこさん» こんな何度も感想下さって本当に有難う御座いますッ！お互いお疲れ様です！いつかリメイクした作品も読んでいただけると嬉しいですm(*_ _)m (2019年2月25日 23時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎度のこと一つ一つのお話が面白く、描写の仕方や、感情の表現の仕方などとても凝っていて、本当におもしろく話に引き込まれました。そして本当にお疲れ様でした！！番外編楽しみにしていますね！！！ (2019年2月25日 17時) (レス) id: c7737debdf (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ごみさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しい(泣)番外編もお楽しみください＜(_ _)＞ (2019年2月25日 17時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！途中から見始めましたが本当に面白かったです！番外編楽しみにしてます！ (2019年2月25日 16時) (レス) id: 83e9aedb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年2月23日 20時
