Episode.40 ページ43
『ッチ、うぜェな！遠くからちまちま攻撃しても埒が明かねェ！』
『いい加減我慢の限界だ！やってやる！』
『スピアーはもう我慢できないだろう。とはいえ俺も、あの速度の人間を目で追うのに疲れてきた。そろそろ潮時か』
……全員、そろそろ仕掛けようとしてる。スピアーは自分のスタンドで空気を圧縮した砲弾のような技を繰り出すつもりで、ロードの方は……なるほど。スタンドの転送範囲を小さくして、ギアッチョの心臓を削り取るつもりなのか。ギアッチョの方はどうやら、ロードのスタンド攻撃より先に自分が殺すという一かバチかの賭け。
誰か一人でも攻撃のタイミングに移ったら、さすがにもう様子見なんて言ってられない。即飛び出してギアッチョを助ける。この中で一番先に飛び出すのは恐らくスピアー。さっきからずっと限界だと言っている。そして、ロードはスピアーが攻撃した直後、ギアッチョの一瞬の隙を狙って攻撃しようと目論んでいた。どうやらコンビ歴は長いようで、お互いの思考を会話せずきちんと読み取っているのがカヤタナの能力でよく分かる。
『いくぜ……！』
来る……！！
｢ギアッチョ！！！左に旋回して避けて！！｣
｢…！！｣
いきなりドアの後ろから飛び出してきたAにギアッチョは驚いた。Aのその咄嗟の命令にも関わらず、正確に従い、頬の横を掠めるスピアーの空気砲弾。そしてそのまま、ロードの射程範囲外にいるスピアーの首を吹っ飛ばした。
｢スピアー！！……ち、畜生め！こうなったらあの女だけでも殺して｣
｢それは無理だよ｣
｢んなっ！？クソッ、は、離せ！！｣
｢転送させる時、転送対象に触れているものも一緒に転送しちゃうんでしょ？なら、こうして私が触れてる間は、危険な場所になんて送れない｣
｢だがそれなら、もっと別の場所に｣
｢遅い｣
Aが男から離れた瞬間、男の首が宙を舞う。ボトッと重たい音がして、首は胴体より少し先に転がった。それはAが初めて見る、れっきとした他殺だった。今までの自分のスタンドのような意図的な事故ももちろん他殺だが、これは、そう。もっとエグくて、確かな殺し。
｢A、お前ずっといたのか｣
｢…ギアッチョができない時は、私がやるんだもんね｣
｢……次はもっと早く助けにこい！クソ女ッ！｣
｢っ！…うん！そうしてあげるよ！｣
(人って結構あっさり死ぬね)
(元一般人の台詞じゃねェな)
(なんか、実感湧かなくて)
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まどろみ(プロフ) - トトリさん» 本当ですか！？そう見えているなら良かったぁ。引き続き頑張ります(∵ゞ (2019年2月14日 0時) (
レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
トトリ - 主人公ちゃんがちゃんと成長してて すっごく面白いです！ 応援していますよ！！ (2019年2月14日 0時) (レス) id: da96f40f0c (このIDを非表示/違反報告)
謙信様大好き(プロフ) - まどろみさん» あなたの書くギアッチョが好きだ……とても素敵です(*^^*) (2019年2月13日 0時) (レス) id: aa132290f9 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 謙信様大好きさん» コメント励みになります！初めたばかりで何もかも手探りですが、頑張って行こうと思います！ (2019年2月12日 23時) (レス) id: bd256241e0 (このIDを非表示/違反報告)
謙信様大好き(プロフ) - はじめまして。めちゃくちゃ面白かったです(*^^*)これからも頑張ってください(*^^*) (2019年2月12日 6時) (レス) id: aa132290f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年2月10日 21時
