20日目 ページ21
Aside
やっと着いた…！！！
『ショッピくん！』
エレベーターから降り、急いで駆け寄ると頭をくしゃくしゃと撫でつけられる。
shp「ボサボサっスよ」
『今のでもっとボサボサになったけどね？！』
くわっと言い返すわたしを見て楽しげに笑う彼とのこのやりとりも懐かしい。
shp「Aさん、お久しぶりです」
『久しぶり、ショッピくん』
ショッピくんこと、塩戸翔平(しおどしょうへい)くん。大学生の頃出会ったひとつ年下の男の子。今は外資系企業に勤めているらしい。
めちゃめちゃややこしいんだけど、彼とは大学で出会ったといっても同じ大学なわけではなくて…
今思い返しても彼との出会いは本当に変わっていた。
木に… 人が引っかかっている。
『あのー、大丈夫…です…？』
じーっとこちらを見る引っかかっている人に向かって恐る恐る声をかけた。
shp「…」
『えっと、とりあえずこっちに…ﾋｯ』
とりあえず安全なこちらに移動させなければと、窓に足をかけてみたら思ったよりも高さがあって情けない声が出た。
shp「はは…聞いてた通りの人や」
『なに笑ってんですか…！！ちょっ ほんとに落ちゃうわたしも落ちちゃう』
shp「ぶはっ、ヤバイっすよその格好」
ヤバいのはあんたの方だと言ってやりたいのを抑えて限界まで身を乗り出す。
『ねえお願い。こっちおいで』
なんだか前にもこうやって猫を木から下ろしたことがある気がする。めちゃめちゃ引っ掻かれたっけ。
shp「あー… このまま落ちてもええかと思ってたけど、今日は死ぬのやめとこかな」
？？？？？？！ 死？？？？？！
え、落ちるつもりだったのこの人？？？？？？
物騒な単語に青ざめるわたしを見て彼はさらに楽しそうに笑っている。
shp「ちょっとそこ退いてください」
『え』
その声に急いで身を捩ると、彼が木をぐっと掴んで勢いをつけていた。
…もしかしてこの隙間に飛び込む気？？？！
乗り出した身体を引っ込める時間はなさそうだ。
必死に窓の枠に縋り付く。
びゅんっ
わたしのすぐ真横で、風を切る音がした。
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白瀬(プロフ) - 桜の穂さん» 桜の穂さん、ありがとうございます...！ 好き頂けて、めちゃくちゃ喜んでます(〃 〃) 早速1話更新しましたのでよろしければ...！ (2022年5月23日 22時) (
レス) id: da9c815ad3 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - めちゃくちゃ好きです…更新待ってます!! (2022年5月23日 21時) (レス) @page7 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - KAZMAKing4さん» コメントありがとうございます！ 性癖ぶっ刺さりめちゃくちゃ嬉しいです〜！宜しければこれからも楽しんでいってください！ 見つけて頂けたことに感謝です⸝⸝- ̫ -⸝⸝ (2022年5月23日 21時) (レス) id: da9c815ad3 (このIDを非表示/違反報告)
KAZMAKing4(プロフ) - 性癖にぶっ刺さりました!もう神ですね！(♡ω♡ ) ~♪ありがとうございます! (2022年5月23日 16時) (レス) @page6 id: 13832e5962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白瀬 | 作成日時：2022年5月22日 21時
