そしてなんだかんだできちんと聞く ページ32
しぶしぶ応接室に向かう隼人。
正直気が向かない。
しかし10代目のお言葉とあらば…！と自信に催眠をかけながら進む。
そこまで行きたくないならいかなければいいものを…
しかし、ここまで来たら戻れないのだ、隼人のプライド的に。
「はぁあ……ここまで来ちまった……」
授業中なため、難なく校舎に侵入し難なく応接室の扉の前まで来れた。
……。
「………扉、開かねぇじゃねぇか……っ！」
嘆くように声を上げる隼人もとい瓜。
扉の取っ手はかなり上。
見上げる位置にある。
手足は短いため届かず、ジャンプしても届かない。
悲しすぎる。
ちなみにこの様子を生でテレビ画面で見ている綱吉たちはというと。
「な……何これかわいいんだけど…っ！？」(プルプル
「さすが俺の嫁なのなぁ！くっそかわいい隼人食ｂ((強制終了」
あまりにも可愛い隼人の姿に悶えていた。
「……っく……！」
どう頑張っても開かない。
悔しい、とても悔しい。
こうなったら意地でも開けてやろうかと思い、思い切り足に力を込め、ジャンプしたその時だった。
ガラッ
「……何してるの、そんなとこで」
「げっ」
扉が開き、恭哉が登場した。
扉が開き、体を預ける場所を失い思わず恭哉に飛びついてしまった。
焦る隼人。
今までの恭哉だったら絶対に怒る…！
そう思って攻撃を警戒し、冷や汗をかいていた隼人には予想外の展開だった。
恭哉に飛びついた隼人を受け止め、やんわりと微笑んだのだ。
あの恭哉が。
「…迷子かい？」
「う…うにゃ……」
思わず上がりそうになった奇声を飲み込んで瓜の声に変えた隼人の演技魂はすごいと思う。
「…あれ、隼人と一緒じゃないの」
「にょおん……」
言葉に必死で首を振る隼人。
なんだかもう精一杯なようだ。
いつもの恭哉からは想像もできない態度に反応でもう、いっぱいいっぱいらしい。
いつもの恭哉からは想像できない優しい微笑み。
ある意味恐怖の対象だった。
「ふぅん…やっぱ冷たいんだ、隼人」
「なっ……！？」
「ん？」
「な…なー……」
なんだと、と続けようとした言葉を飲み込み、思わず変な鳴き声になってしまった。
こんなグダグダで実証などできるのだろうか。
「書類整理するんだけど…まぁいいや、君みたいな小動物なら」
そう言って隼人を抱きながら机に向かい、椅子に座ると膝の上にのせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(*´∀`*)純愛マジ最高！ - 更新マダカナー(*´・ω・`)ﾑｰ (2014年1月1日 1時) (
レス) id: 39f39c5d2e (このIDを非表示/違反報告)
(*´∀`*)純愛マジ最高！ - 雲雀さんの彼シャツ想像したらケチャップぶちまけて事件現場みたいになりそう。(^р^*)hshshshsｸﾞﾍﾍﾍ← (2013年12月25日 15時) (レス) id: 39f39c5d2e (このIDを非表示/違反報告)
空町琥珀(プロフ) - 骸「クハッ)恭弥くん！僕のところに嫁に来ませんか？、、いや、来なさい！」すごく面白かったです！続編楽しみにしてます(*^_^*) (2013年12月25日 0時) (レス) id: 7190c67846 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 幽霊♪さん» ありがとうございます、がんばりますww (2013年12月23日 18時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - (*´∀`*)純愛マジ最高！さん» そうするとアルコバレーノ編も作ると楽しくなってきますよねこれwwルッスはまだしも…レヴィは…想像力の限界とみなさんの神経の問題があるのでやめておきますwww (2013年12月23日 18時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：剣姫 | 作成日時：2013年10月2日 12時
