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正直、二人のどちらかと同じ道を歩む選択肢だって考えた。二人は絶対に私のことを応援してサポートしてくれる。でも、それは違うと思った。私は、眩いほどに自分の夢を追い掛け、努力を弛まない二人の姿がこれ以上ないほどに好き。応援したくなる。勉強かスポーツかなんて関係ない。目指した道に真っ直ぐ進む姿を格好いいと思ったんだ。だったら、私もそうなりたい。同じ道じゃ霞んでしまう。私は私なりの、眩い姿になりたいと思った。
「先生、私──癒者になりたいんです」
癒者、と目の前のマクゴナガル先生が復唱する。手をぎゅっと握り、私は答えを待った。
「素晴らしい選択肢でしょう。ただ……癒者になるために必要な教科の中で、あなたは『闇の魔術に対する防衛術』と『魔法薬学』に関しては少し成績が芳しくないようですね。O.W.Lでこれをパスしないことには、癒者の道への第一歩は開けません」
「……はい、心得ています。でも、大丈夫です。なりたいって本気で思ったので、今まで以上に頑張るつもりです」
試験までは、勉強漬けの毎日だった。パーシーもひどく神経質になっていたし、オリバーは今年こそはとクィディッチの方に躍起になっていたため、教わる相手はいなかった。でも、とにかく一人で出来るところまで勉強を続けた。パーシーが落ち着いている時には確かに教えてもらったし、勉強会も開いた。私は少しずつ、夢への道を歩き始めたのかもしれない。
＿＿
汽車が目的地、ホグズミード駅へと着いたようだった。私はいつの間にか眠り込んでしまっていたようで、寝ぼけ眼を擦りながら列車を後にした。懐かしいホグズミード村の風景。学生時代、あんなにも行った店の数々が昔とほとんど同じように軒を連ねている。まぁ、ここを訪れるのは一年ぶりなんだけど。ふと腕時計を見て、待ち合わせ時間に少し遅れていることに気付く。これはまずい。早足で私は「三本の箒」へと向かった。
卒業する前、私たちは時々集まろうという約束をした。その印が、腕時計の裏の星。これがある限り、私たちは永久に友達なのだと。そして、あの時抱いた夢を諦めない、と。魔法界が闇に包まれ始めると、時々集まるという約束はなくなってしまった。無理もない。無闇矢鱈に出歩いて、うっかり死喰い人に出会ったりしたら。しかし、「ホグワーツの戦い」で「例のあの人」が倒され──私たちはまた再び、顔を合わせる運びとなった。
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狸ノ木(プロフ) - そると。さん» コメントありがとうございます！ 私も結構気に入っている話なのでそう言っていただきとっても嬉しいです……！ たぶんころっと落ちちゃいますね☺️(そんな機会があればですが！) (2022年4月5日 17時) (
レス) @page37 id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最後のジニーのお話...めっちゃ好きです...あんな言われたら落ちるしかなくない...？？？ (2022年4月5日 1時) (レス) @page36 id: 49e4342c2d (このIDを非表示/違反報告)
狸ノ木(プロフ) - 弁当にトマト入れないでさん» コメントありがとうございます〜！！こんなに素敵な言葉を頂いてもいいんでしょうか……すごく励みになります😭してみたされてみた、また書きたいので出すと思います！ 楽しみにしてて下さい💞 (2022年2月15日 7時) (レス) id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマト入れないで - してみたされてみたまた出して欲しいです！無理だったらすいません!!お話作るの天才すぎ!!めっちゃいいお話だらけ! (2022年2月14日 22時) (レス) id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマトを入れないで - 私もパーシーと、オリバー大好きだから主さんのお話大好きです！ (2022年2月14日 22時) (レス) @page16 id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
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