【HP夢】進むような。 【ウィーズリー家】

最期がこんなだったら、なんて。 / all ページ36

.

添い寝してみた

＿＿


Bill

「やっぱりビルの隣はあったかいねー！ すぐ眠くなっちゃいそう」
「そうか？ Aがあったかいんだと思うけどな」
「私たちふたりともあったかいのかも？ 」

　あなたの頭を撫でたり、手を繋いだり。ちょっと恥ずかしいけど、ふたり隣で寝ている時点でもうじゅうぶん恥ずかしいから、そう躊躇もしない。そんな、心が落ち着くようなことをして、まるで赤ちゃんの眠りを待つ親のようにあなたを見守ってくれています。その眼差しは優しく、あなたのことを溺愛しているみたい。気付けばあなたの方が先に寝こけて、あなたの寝顔を見て心のシャッターを切るビルがいたとか。

Charlie

「それじゃ、電気消すよ。おやす──って、もう寝てるし」

　ふたりで寝るための、少し大きいベッド。チャーリーの方が先にベッドに入り、あなたがランプの灯りを消そうと彼の顔を見ると、幸せそうな寝顔で既に寝ていました。よく寝てるなぁ、と思いながら少し長い赤毛を撫でると、チャーリーの方も口元に笑みを浮かべていて。なんだか、穏やかに眠る動物の寝顔みたいだ、なんて思ったり。
　ちなみにチャーリーはいびきをかきます。(原作四巻より)

Percy

「なんで離れるのよ 」
「人のすぐ近くで寝るなんて耐えられない」
「あら、そう。彼女にもそんなことを言うのね」

　ぷい、と顔を背けて、ひとりベッドに入るあなた。パーシーは灯りからもあなたからも少し離れた場所で、少し厚い毛布を口元まで引っ張って横になっています。しかしその視線は絶えずあなたの方を窺っています。
　真夜中、あなたが深い眠りの空洞に落ちた後、物音ひとつ立てないようにパーシーがベッドに入ってきます。起きている状態のあなたの至近距離にいるのが恥ずかしいみたい。かわいいね。
　朝起きたあなたは、何故か隣で丸まっている姿勢で寝ているパーシーを目にして、放心することでしょう。

．→←いつかはつま先に / Ginny

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す