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ホグワーツ三年目。ホグズミードという、どうやら楽しいらしい場所に行けるようになるらしい。二人が声を揃えて、輝きを伴った瞳で言うには、「ゾンコの悪戯専門店が最高！」とのこと。
「ハニーデュークス、あれもいけるな」
「『叫びの屋敷』には入っちゃいけないらしいけど、まぁ僕らならいつか入れるさ」
三年間も過ごしていると、私はフレッドくんとジョージくんに無類の信頼を抱き始めた。かけがえのない存在、そんな感じ。ろくに友達もいなかった私にとって二人は光みたいで、毎日を笑って過ごせるのは二人のおかげだった。でも、一向に幼い頃のことを思い出せない。昔から一緒に過ごした気さえしない。幼い私に、一体何があったんだろう。
＿＿
「姫の親父にふくろう便を出したら」
ジョージが机の上に封筒を落とした。それを開いたフレッドは、口に含んでいた紅茶を思わず吹きそうになる。
「僕らがママの前で一言でも言ったら怒鳴られるような、罵詈雑言が返ってきたってわけか」
二人は肩を竦めて、その手紙を見た。
「そんな人じゃなかったのにな」
「父子ともども変わっちまったってことさ」
今この場に、Aはいない。試験勉強のために談話室で一人机に向かっている。ジョージはベッドに深く腰かけながら口を開いた。
「姫は僕たちのことを思い出すと思うか？ そもそも記憶喪失なのか……」
「さぁ。でも初対面の頃よりは打ち解けてきた。思い出してもおかしくないだろ」
再会の時からもうすぐ五年が経とうとしている。そろそろ動くべきではないかと、二人ともそう考えていた。
＿＿
「な、何これ」
私は椅子に座らされていた。制服の上にカーテンのようなものを巻き付けられ、かろうじて腕は動かせるものの、歩こうとすると多分滑る。
「何って、髪を切るのさ。姫がオーケーを出したらね」
「なんで、髪を？」
今や私の髪は腰あたりまで長くなっていた。女の子らしい、わりと自慢の髪。手で梳くと心地よくて、よく褒められる。
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狸ノ木(プロフ) - そると。さん» コメントありがとうございます！ 私も結構気に入っている話なのでそう言っていただきとっても嬉しいです……！ たぶんころっと落ちちゃいますね☺️(そんな機会があればですが！) (2022年4月5日 17時) (
レス) @page37 id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最後のジニーのお話...めっちゃ好きです...あんな言われたら落ちるしかなくない...？？？ (2022年4月5日 1時) (レス) @page36 id: 49e4342c2d (このIDを非表示/違反報告)
狸ノ木(プロフ) - 弁当にトマト入れないでさん» コメントありがとうございます〜！！こんなに素敵な言葉を頂いてもいいんでしょうか……すごく励みになります😭してみたされてみた、また書きたいので出すと思います！ 楽しみにしてて下さい💞 (2022年2月15日 7時) (レス) id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマト入れないで - してみたされてみたまた出して欲しいです！無理だったらすいません!!お話作るの天才すぎ!!めっちゃいいお話だらけ! (2022年2月14日 22時) (レス) id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマトを入れないで - 私もパーシーと、オリバー大好きだから主さんのお話大好きです！ (2022年2月14日 22時) (レス) @page16 id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
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