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四年生くらいからだったかな。確かそれくらいから、ジニーはあのハリー・ポッターと仲良くなり始めた。元からお兄さんの友達だったことから交友はあったみたいだけど、最初の頃と空気感が違うというか……少しずつ、空気が男女の「それ」に似たようなものになっていったのを、私は目敏く感じ取った。私に何も言わずにこそこそ行動を取ることも増えて、一緒にいる時間は格段に減った。でもきっと、今はただそういう時期なんだって自分に何度も言い聞かせたけど、開き始めた距離は気付いた時にはもう修復出来ないようなものになっていた。
それから、大変な時期がやってきた。言わずと知れた、「ホグワーツの戦い」だ。私はもちろん避難した。未成年魔法使いだったし、もし成人していたとしてもあんな危険な戦いに身を投じるのはいくらなんでも怖すぎる。魔法界のために何かしたいという思いはあるけど、死にたくはない。これからも生きていたい。でも、ジニーはそうじゃなかった。きっと彼女も生きていたかったんだろう。でも、それと同時に、好きな人のそばにいたかったんだ。好きな人が必死に戦っているにもかかわらずどこかでじっとしているのが我慢出来なかったんだろう。
──私も、それは一緒だけど。一緒だけど、一緒じゃない。ジニーのことは好きだけど、死にたくはない。死んじゃったら意味がなくなっちゃうから。全部。だから彼女の思考は理解できない。
で、私が何もしていなかったら、彼女は結婚してしまった。ふくろう便で招待状が届いた。同棲しているという噂は聞いていたから、きっといつか、なんて思ってはいたけど、それは思いのほか早くて、突然だった。私への何の相談もなく。行くと返事はしたけれど、出席するための服を選んだり、お祝いのための品物を見定めたりしているうちに、だんだんと逃げたくなってきた。純白のドレスを身にまとい、誰よりも輝いているジニーを見てしまったら私はもう、もう立ち直れなくなってしまうだろうから。
結婚式当日、私は会場まで来たものの、式が始まる直前に帰ってしまった。結局ジニーのウエディングドレス姿は見ずに済んだけれど、もう合わせる顔がない。親友の結婚式に無断で欠席するなんて。マグルの地下鉄に揺られながら、私はぼーっとしていた。体の赴くまま動いていたら、荷物をまとめて地下鉄に乗っていた──なんて言ったら、嘘だと思われるだろうか。確かに半分は嘘だけど、半分は本当。
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狸ノ木(プロフ) - そると。さん» コメントありがとうございます！ 私も結構気に入っている話なのでそう言っていただきとっても嬉しいです……！ たぶんころっと落ちちゃいますね☺️(そんな機会があればですが！) (2022年4月5日 17時) (
レス) @page37 id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最後のジニーのお話...めっちゃ好きです...あんな言われたら落ちるしかなくない...？？？ (2022年4月5日 1時) (レス) @page36 id: 49e4342c2d (このIDを非表示/違反報告)
狸ノ木(プロフ) - 弁当にトマト入れないでさん» コメントありがとうございます〜！！こんなに素敵な言葉を頂いてもいいんでしょうか……すごく励みになります😭してみたされてみた、また書きたいので出すと思います！ 楽しみにしてて下さい💞 (2022年2月15日 7時) (レス) id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマト入れないで - してみたされてみたまた出して欲しいです！無理だったらすいません!!お話作るの天才すぎ!!めっちゃいいお話だらけ! (2022年2月14日 22時) (レス) id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマトを入れないで - 私もパーシーと、オリバー大好きだから主さんのお話大好きです！ (2022年2月14日 22時) (レス) @page16 id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
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