GIRL MEETS …… ? / Bill & Percy ページ18
⚠️ 性転換ネタ注意 ⚠️
___
Bill
日曜日。朝起きていつも通りビルと顔を合わせたら、彼は彼女になっていた。
「はー……ビルって女の子になっても可愛いんだね」
「ふふっ、まずそこから? 僕はなんで自分が女の子になったのかの方が重要なんだけど……」
目を細めて困ったふうに笑う姿も、画になるほど美しい。トランクから滅多に使わないカメラを取り出してきて、パシャリと一枚。
「女の子のビル、めっっちゃくちゃ可愛いから! 何より今はそれを堪能してほしい!」
好きに髪をセットさせてもらい、私の制服や私服を着てもらい、写真を撮る。ビルの魅力を一番引き出せるように、最高の一枚を。何回も繰り返して、気付けば夕方になっていた。
「ごめんね、今日は付き合ってもらっちゃって。つい楽しくなってきて……」
セットを撤収させ、服をしまいながら私はそうビルに笑いかけた。すると、ベッド脇に座っていたビルは不敵な笑みを浮かべ──
「今日いちにち、Aが僕のことを好きなようにした、ということは、僕もAに同じことをしていいってことだよね?」
猫の瞳のような好奇心といじわるさを含んだ青い瞳が、私のすぐそばにあった。
___
Percy
「恐らくは、昨日頭から被った魔法薬が今になって効いてきちゃった……ってとこかな?」
腰まで伸びた長い髪、すらりとした肢体。 見慣れない姿を見ながら、私はそう推理する。昨日、彼は魔法薬学の授業で、作りかけの魔法薬を頭から被ってしまった。寝不足による不注意か。その時は大事に至らなかったのだけれど。
「原因はなんでもいいんだ、それよりこの身体、何とかならないのか?! 長い髪はなんだかだらしなくて落ち着かない……」
「私もあんまり得意じゃないけど、三つ編みにしてあげる」
彼──今は彼女だろうか──は難しい顔をしたけど、それはいつものことなので無視した。櫛で髪を梳き、綺麗な髪を丁寧に扱って、三つ編みを完成させる。
「……女の子って、いつもこう、距離が近いのか?」
私はそうじゃないけど、と言いかけたものの、口を噤む。二本の三つ編みをパーシーの胸元に移動させ、耳元に口を近付けて囁く。
「──そうだよ」
たちまちパーシーの顔は首まで赤くなり、それは本当に、女の子である私ですら恋をしてしまいそうなほど可愛らしかった。
__
ロンくんお誕生日おめでとう〜〜なんだけど夢的に書けないのが無念……(ネタはあります)
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狸ノ木(プロフ) - そると。さん» コメントありがとうございます! 私も結構気に入っている話なのでそう言っていただきとっても嬉しいです……! たぶんころっと落ちちゃいますね☺️(そんな機会があればですが!) (2022年4月5日 17時) (レス) @page37 id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最後のジニーのお話...めっちゃ好きです...あんな言われたら落ちるしかなくない...??? (2022年4月5日 1時) (レス) @page36 id: 49e4342c2d (このIDを非表示/違反報告)
狸ノ木(プロフ) - 弁当にトマト入れないでさん» コメントありがとうございます〜!!こんなに素敵な言葉を頂いてもいいんでしょうか……すごく励みになります😭してみたされてみた、また書きたいので出すと思います! 楽しみにしてて下さい💞 (2022年2月15日 7時) (レス) id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマト入れないで - してみたされてみたまた出して欲しいです!無理だったらすいません!!お話作るの天才すぎ!!めっちゃいいお話だらけ! (2022年2月14日 22時) (レス) id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマトを入れないで - 私もパーシーと、オリバー大好きだから主さんのお話大好きです! (2022年2月14日 22時) (レス) @page16 id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ