【HP夢】進むような。 【ウィーズリー家】

「君にしか言えないことがある」 / all ページ16

恋愛相談してみた

⚠失恋アリ

＿＿

Bill

「そうだなぁ、じゃあ……まず近付くために、他の子も誘って『ダブルデート』って体で遊んでみたらいいんじゃないか？ 二人じゃないから緊張も薄まるだろうし、きっと楽しいと思うよ」

　私が不安げに相談すると、ビルは寄り添うように優しく答えてくれた。なるほど。確かに効果的かもしれない。ありがとう、と言いかけた時、ビルがまた口を開いた。

「でも、その人は幸せだな。Aにこんなにも想ってもらえるなんて」

　
　後日、あなたが「上手くいった！」と笑いかけた時、彼は「やったな」と快活に笑ってくれましたが、その実、誰も見ていないところで泣いているのでした。



Charlie

「好きな人、いて……どうしたらこっち向いてくれるかな。あんたに聞いても、しょうがないかもしれないけど。一応、参考として」

　一応ね、とまた付け足す。そういう、自分を守る術だけは一丁前に知っていて、使いこなせてしまう。チャーリーは少し考えるような素振りを見せた。それから。

「素直に『好き』って言えばいいんじゃないか？」
「──そんなこと出来たら、苦労してないし」

　指で複雑な形を描く。手持ち無沙汰で、なんだか心がぐるぐるしている時のルーティーンだ。

　ねぇ、チャーリー。もし今私があなたに告白したら、あなたはどんな顔をするの？


Percy

「……僕には分からない」

　机の表面を見据えながら、パーシーは聴き逃してしまいそうなほど小さい声で呟いた。そっか、と私もその声につられて声が小さくなる。

「僕のアドバイスで、君とそいつが良い感じになったら」パーシーは顔を覆った。そこにはどんな表情が浮かんでいるのだろう。「僕は一生僕を許せなくなりそうだ。……ごめん、変なことを言ってるかもしれない」

　声がどんどん、遠くに行くみたく小さくなっていく。不安なのかな。なんて言えばいいのかよく分からなくて、私も机に伏せた。

「……私のこと、好きなの？」

　パーシーは答えない。まるで寝ているみたいに、私のことを無視する。

「……もし、好きなら言葉で言って。見逃しちゃうから」

　うん、って聞こえたのは、幻聴か、現実か。

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