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「それじゃ、ウィーズリーさんたちは魔法界の出身なんですね？」
「「ウィーズリーさん？！」」
二人は声を合わせて驚いた。なんで二人で同時に驚くことが出来るんだろう。これも魔法か、はたまた双子だからか。ウィーズリーさんたちの名前は、私の右に座っている方がフレッドさん、左がジョージさん。絶対に見分けることが出来ない。
「おいおい、それはナンセンスだ」
「もっともだな。『ウィーズリーさん』なんて他人行儀な呼び方」
二人は不服そうな顔をしている。さすがに初対面の相手に呼び捨てなんて礼儀がなってない、って怒られそうだし……。
「フレッドくん、ジョージくん……どう？」
「まぁ、ギリセーフ」
片方がそう答えた。
＿＿
車窓から見える景色が、どんどん紺に染まっていく。依然私は二人と話していたが、やっぱり会話のズレがある。
「あの、人違いなんじゃないですか？ そのあなたたちが言ってる人は、同姓同名の誰かで、もしかしたら違うコンパートメントにいるかもしれないじゃないですか」
二人は首を傾げて考え始めた。「人違いだった」と言われた方が安心するだろう。話してみてわかったことだけど、魔法界の人々と私じゃ、話が合わないみたいだ。同じく魔法のことをなんにも知らない女の子と、ミュージシャンの誰々が格好よくて好き、とか、ぬいぐるみはどんなのが好き、とかそういう話をしたい。
「確かに、似てない部分の方が多い。髪はボサボサじゃないし、」
「口調はおしとやかだし」
「魔法のこと全然知らないし」
「姫って呼んでも怒らないし」
「クィディッチ選手にもなりたくないみたいだ」
ク何とかって、何だろう。疑問に思いつつも、正直言って早く「人違いだった」とこのコンパートメントから出ていってもらうか、もしくは私が出ていくかしたいので先を急ぐ。
「じゃあ、人違いなんじゃないですか？」
二人は私の顔をまっすぐ見据えて言った。
「「でも、顔と声が一緒だ」」
＿＿
傍から見れば、それは少年三人がおもちゃの箒に代わる代わる乗り、りんごを投げて遊んでいる光景にしか見えなかっただろう。しかし、一人女の子が混じっていた。クリーム色のショートカットが風になびいて、ボサボサになっても気にする素振りもない。照りつける太陽が自慢の白い肌に当たっても、ただ箒に乗り、親友との時間を楽しみ続ける。少女は自由の象徴みたいだった。
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狸ノ木(プロフ) - そると。さん» コメントありがとうございます！ 私も結構気に入っている話なのでそう言っていただきとっても嬉しいです……！ たぶんころっと落ちちゃいますね☺️(そんな機会があればですが！) (2022年4月5日 17時) (
レス) @page37 id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最後のジニーのお話...めっちゃ好きです...あんな言われたら落ちるしかなくない...？？？ (2022年4月5日 1時) (レス) @page36 id: 49e4342c2d (このIDを非表示/違反報告)
狸ノ木(プロフ) - 弁当にトマト入れないでさん» コメントありがとうございます〜！！こんなに素敵な言葉を頂いてもいいんでしょうか……すごく励みになります😭してみたされてみた、また書きたいので出すと思います！ 楽しみにしてて下さい💞 (2022年2月15日 7時) (レス) id: 7569f5552e (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマト入れないで - してみたされてみたまた出して欲しいです！無理だったらすいません!!お話作るの天才すぎ!!めっちゃいいお話だらけ! (2022年2月14日 22時) (レス) id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
弁当にトマトを入れないで - 私もパーシーと、オリバー大好きだから主さんのお話大好きです！ (2022年2月14日 22時) (レス) @page16 id: 2bfe3fce26 (このIDを非表示/違反報告)
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