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「慰謝料・スクーターの修理費・その他諸々、いくらでも出しますからお好きな額をこちらのチラ裏にでも書いておいてください、後でダラダラとたかられても面倒ですからね〜」



『エリートサマでもチラシとか使うんですね』

「チラ裏だ!?エリートが庶民バカにしてんじゃねえぞ!こんなもんで俺の傷ついた心が癒せると思ってんのか!?あん?…トイレットペーパーに書いていいですか?横長の方が色々アレなんで」







それはそれはおびただしい量の0の数。


もらえるときに貰っとけスタンス、恥も外聞もない銀時に、Aは呆れた目線を向けた。







「旦那、そんなものに書いても無駄ですよ。なぜなら水に流されるだけです、おあとがよろしいようで」


『え、総悟くんうま!』


「ありがとうございやす…佐々木殿、気遣いは結構でさぁ。」

「ああ、てめ何してんだ!!」







必死に銀時が金額を書いていたトイレットペーパーを、沖田は鼻かみとして使用。


彼の努力も水の泡。







「うちの副長が色々粗相をしでかしたらしいんでこれでおあいこってことで」

『長いとかみづらくない?…ほら』

「さっすがAさん。ありがとうございやす」



「寝返んなA!ふざけんじゃねえぞ、何で俺まで巻き込んでんだ!」


『トイレットペーパーだけに?』


「おあとがよろしいようで」







長く続く紙をぶった斬り、沖田と一緒に銀時の怒りを助長させるA。


3人を、異三郎は眼鏡のレンズ越しに見つめる。







「いえ、そちらにはゴミである愚弟の処理をお頼みしましたから…何なら処分費用も上乗せしていいですよ。こちらのゴミは、こちらで片しますよ」


「そうだ馬鹿野郎!こちらさんに任せとけばいいんだよ、誰がゴミだ馬鹿野郎!」


「いや、そいつも果たせなさそうなんで言ってるんですよ。困りまさぁ、ゴミを出すときは分別してくんねえと」









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作者名:なんなん | 作成日時:2021年6月26日 23時

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