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大声で鉄之助の名を呼んだ土方はその目を丸くし、異三郎は懐から着信を知らせる携帯を取り出す
「もしもし?サブちゃんですけど?見廻組の手引き、ご苦労様でした。おかげで難なく奇襲が成功しましたよ」
『それはそれはおめでとうございます。ゴホッ、やば、砂埃で咳が、オエッ』
「A、貸せ…よおサブちゃん、これで俺の仕事はしめえか?」
「ええ、あとは我々がうまくやります」
「そうか、じゃ…こっからは俺らの好きにやっていいんだな?」
数名の見廻組隊士が倒れたかと思えば、紅い月光に照らされて一組の男女が現れる。
「て…てめえら!」
「ほう、寝返りですか。結構ですよ。もとよりメールもろくに返さないメル友なら、アドレス帳に残すつもりはありませんから」
『寝返りっていうか時間外労働なんですけどね〜』
突如現れた銀時とAに驚く土方を視界に収めながら、彼らの意識はぞろぞろとやってくる見廻組隊士たちへ。
「野郎、見廻組の突入は俺をここに誘い出すため…出入り口を固め逃げ場をなくした上で、俺たちを浪士ごと皆殺しにしようってのか」
「まあ待てよ。俺は何も真選組につこうってんじゃねえよ、生来ポリ公とは気が合わねえ。黒にも白にも混ざるつもりはねえ」
『とか言って白髪だけどね』
「銀髪です〜!」
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作者名:なんなん | 作成日時:2021年6月26日 23時