空を飛んでみたいけど、スカイダイビングはしたくないよね ページ12
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硝子の言葉にあからさまな苛つきを見せる傑。
珍しいもん見た。
対して先生はといえば、空中で一回転を決めたあと急降下するところまでを肉眼で捉えた。
五条「さてと、」
折角のチャンスを無駄にするほど馬鹿じゃない。
そろそろ行かないとだな。
地面を軽く蹴ると身体を空中に浮かべた。
俺が蹴った地面はほとんど何も跡は残っていないが、先生が蹴った地面は抉れている。やばいくらい抉れている。
足技は喰らわない方がいいな。
五条「あっれー?性悪傑くんは来ないのかなぁ?」
かなり上空から馬鹿にしたように言ってみる。
ここでノッてこれば面白いと思ったけど、ある程度余裕を取り戻した傑には効かなかったらしい。
俺のことを無視して走り出していた。
つまんねーの。
五条「さーて、どーこーにいーるのーかなー?」
目を凝らせば先生よりも呪霊よりも先に、あの2人が見える。
木の枝に布団みたいに干された2人はフツーに無事そうだ。
白目剥いてるけど。
傑もそこに到着しそうだし、とりあえず2人を確保だな。
やだ、クラスメイト想いな悟くんカッコいい。
まぁ残念ながら名前も覚えてないけどね。
もしかして初対面?
夏油「おや?口の割には随分遅かったみたいだね」
五条「走ってる俺カッコいい、みたいな傑の姿を見てたらね、見惚れちゃった」
傑と合流する。
木にぶら下がった2人はやっぱり無事そうだし、ついでに言うなら先生も無事そうだ。
もうどうせここに着いたことはバレてるんだろうけど、近くの木陰に身を隠す。
あ、あの2人を確保すんの忘れてた。
『おーい、もう諦めなって、そこの君!君は完全に包囲されているーーー』
先生は俺たちに背を向けて何かを叫んでいる。
目線の先には大きな木。あと呪霊。
五条「うわ、来るの遅かったかも」
夏油「8割は悟のせいだけどね」
五条「後の2割は?」
夏油「あの呪霊が弱すぎる」
どんな攻撃を受けたのか、特級(笑)の腕は捻れ曲がっていて、足は片方ない。
ゼイゼイと肩で息をしている感じ放っておいてももう無理だろうな。
『呪霊くーん?聞いてる?聞いてるよね、知ってる。ほら、楽にしてあげるからおいで』
先生がバッと腕を広げた。
もちろん無視された。
『もー、諦めってもんを知らないんだから。男子って本当ばッ!?グハッ』
痛いの痛いのあのお山に飛んでいけー、って飛ばされた痛いのに何度もぶつかるんだよね。いてて→←嘘泣きできるようになったら世の中便利だよね
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雪玻(プロフ) - モドレイグさん» はい! (2021年2月7日 23時) (レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
モドレイグ(プロフ) - 雪玻さん» コメントありがとうございます( ; ; )これからも好きと言ってもらえるように頑張ります!末永くお付き合いください(*´∇`*) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
雪玻(プロフ) - この話めっちゃ好きです!頑張ってください(*^^*) (2021年2月2日 1時) (レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マッテリア | 作成日時:2021年1月29日 23時