カルエゴ先生の幼なじみ

謎の女教師 ページ2

入間視点
僕の担任兼使い魔であるカルエゴ先生は厳しくて滅多に笑わない、女性と話すところもあまり見かけたこともない厳粛な教師だ。でも、最近のカルエゴ先生は少し様子が違う。
「入間様、どうかなされましたか？」
「入間ちー！はやく行こー！」
教科書を持って待っていてくれるアズくんとクララに呼ばれ、僕は急いで2人の方に駆け寄っていった。
「ごめんね、見た事ない先生がいたから」
2人は後ろの方の職員室の前で話しているカルエゴ先生ともう1人の女性の方を振り返る。
「ああ、あの方ですか。入学式にはいらっしゃらなかったですが私たちのクラスの担当教師みたいですよ」
「そうなんだ、じゃあ授業のときにわかるんだね」
「はい、一体何の魔術「見て入間ち！エギー先生すっごく機嫌よさそう！」
そうなのだ、いつも眉間にシワを寄せて話すカルエゴ先生がなんと穏やかに話している。しかも、うっすらだが口に微笑みさえも浮かべている。一体彼女は何者なんだろう。クララがアズくんの話を遮ったことで2人がケンカし始め、声に気づいたカルエゴ先生と女性が僕らの方を向いたので、2人をなだめながら急ぎ足で教室に向かっていったのだった。

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