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第漆話 ページ8

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「ん、朝か…」



スマホのアラームが鳴り響き、
眠気を堪えて起き上がる。

昨日の帰りが遅かったせいか、いつも以上に
眠気が押し寄せて来る。
スマホに手を伸ばすと、連絡が二件入っていた。

きっと寝る前に帝統さんと夢野先生に
メールをお送りしたので、その返信であろう。





今日はありがとな!
そんな堅苦しいメール貰ったの始めてだから
一瞬誰かと思ったわ。
今度勝ったら、あの時の金返すから
待っててくれよな!




ご丁寧にありがとうございます。
こちらの連れが獣のように肉を頂いて
しまったせいで、お代が大変な額と
なってしまい申し訳ありません、と
小動岬社長にお伝えください。
打ち合わせの件ですが、明日の夜頃でも
大丈夫でしょうか?





お湯を沸かしながら、お二人からのメールに
返信した。

帝統さんにはお金の件は
本当に気にしないでほしいと返信し
夢野先生には打ち合わせ場所を何処にするかの
連絡を返した。


入社すると社長が随分食ったね〜と
苦笑いで話しかけて来たので
帝統さんがめっちゃ食いましたと返答した。



「あ、夢野先生から連絡来てる。」




打ち合わせ場所ですが、自宅でも
宜しいでしょうか?
少々わかりにくいところにありますので
本日の18時頃シブヤ駅で待ち合わせ致しましょう。
アメリカからのお帰りでここら辺の土地には
詳しく無いと伺いましたのでお気になさらず。




待ち合わせ、か。
確かにアメリカから帰って来たばかりで
日本の土地勘が失われている。
日本にいたときも住んでいたのは
シンジュクだったのでシブヤには詳しくない。


お礼の連絡を入れ、夢野先生の過去の著作を開く。
勉強の一環として読んでいるが、どれも面白く
人気作家であることがわかる。




「Aさん、少しお願いしたいことが…」


「貴方はファッション誌編集部の…
何かご用事でしょうか。」



昼過ぎ。ランチを済ませ、自分のデスクに戻ると
いかにもファッション誌担当のような
お洒落な女性が話しかけて来た。



「実はうちの部署で感染症が流行ってまして…
お恥ずかしながら人が足りていないんです。
それを社長に相談したところ、Aさんに
お伺いを立ててみてはとアドバイスを頂き
お願いがあって参りました。」


「それはそれは大変なことで…
私にできることであればお力になります。」



社長に相談済みと言うことは私が手を出しても
いいと言うことだろう。興味はあるし、
その案件を受けることにした。



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名前などない - 名前などないは、頑張ったそして神作を見つけた。作者様も見つけた (2018年10月7日 16時) (レス) id: 7d4ac3f345 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬りつ(プロフ) - 全力で応援してます。頑張って下さい! (2018年9月24日 0時) (レス) id: 2be3616bf8 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - トールさん» コメントありがとうございます!萌えていただけて大変嬉しいです!◎ 更新頑張りますのでこれからも読んでいただけたら嬉しいです…! (2018年9月9日 21時) (レス) id: ea06f86932 (このIDを非表示/違反報告)
トール(プロフ) - いつも楽しみにしてます!幻太郎推しの私にとっては素晴らしく萌える小説です…!更新楽しみにしてます!(*^^*) (2018年9月9日 19時) (レス) id: 18d4aaf4a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲いずも | 作成日時:2018年8月26日 0時

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