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とある日。私はなぜか万次郎君に連れられて
ファミレスに来ていた。

「なんだよこれ!もう一生許さねぇ!
旗が立ってねーじゃん!」

内心店員に同情しながら黙ってご飯をかきこむ
ドラケン君が何とかしてくれるだろう、多分。

「オレはお子様セットの旗にテンション上がるの。」
「すみません……」
「ほらマイキー、旗だぞ〜」

さすがドラケン君。
所で旗はどこから取り出したのだろうか。
この光景を見る度に疑問に思う

「わぁ〜!さすがケンちん!」

そういえば真一郎君も旗は立ってた方が良いとか言ってたな……
しみじみ二人が兄弟であると実感させられる
弟……か
暫くしてドラケン君が怒って立ち上がった

「あ''〜!!もうやってらんねぇ!!」
『落ち着こう……?』
「食ったらすぐ寝んのいい加減治せよ……!!」
『多分治らないと思う。うん。』
「はぁ……」

結局ドラケン君が万次郎君をおぶって歩き出す
ふとその姿が、過去の記憶と重なった
立ち止まっていると、おい、とドラケン君に話しかけられた

「んな暗い顔してんじゃねーよ」
『あ……ごめん』
「ずっとそんな顔してたらアイツも悲しむだろ」
『そうだね』
「……マイキーがなんでお前を連れ出したか知ってるか?」
『?』
「気分転換、だとよ。
コイツなりに桜の事励まそうとしてるんだろ」
『万次郎君が?』
「あぁ」

万次郎君も彼なりに色々考えてたんだな。
思うと、二年間暗い顔ばかりしていた
それくらいに拒絶された事が私の中でとても
辛い体験になっている。
でもここで立ち止まっていたらきっと前には進めない、弟と仲直りもできないだろう

『……ありがとうドラケン君。
もう暗いこと考えるの辞める
心配かけてごめんね!』
「おー。
マイキーにも言っとけよ」
『起きたら言うね』

その後二人と別れて自宅に帰った
静かな部屋が少し寂しく感じて
ソファに飛び込んだ

『今更ながらアレってもしかしなくても
武道君が尾行してた時のだよね
まだちゃんと会って話出来てないんだよな』

前世の記憶を探り、次の話を思い出す
確かなんかの抗争があったような気がする
その後が二人の喧嘩と武蔵祭りか……??
私の出る幕が無さそう。

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あまね(プロフ) - まってます (8月27日 18時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すごく面白いです!更新、お待ちしてます! (7月21日 15時) (レス) @page35 id: 6355dc07ef (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 泣きました! (7月14日 2時) (レス) @page35 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 雪(プロフ) - めっちゃ面白い!というか一虎尊い!!落ちは真一郎君がいいです!更新楽しみにしてます!待ってます! (2022年5月10日 21時) (レス) @page35 id: f98270bfe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる - このお話好きすぎる!お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ^ω^ ) (2021年12月26日 20時) (レス) @page35 id: ca34c0ec91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:インク | 作成日時:2021年9月13日 0時

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