羽宮さん、動きます【東京リベンジャーズ】

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『一虎が言ってた東京卍會、かぁ』
「……嫌いになった？」
『いやならないならない。
そう簡単に一虎の事嫌いにならないから。』
「でも、」
『さっき言いかけてたのはね
一虎に良い友達が出来て良かったな、って事』
「友達、」
『みんないい子たちじゃん。ね？』
「不良してる時点でいい子かどうかは微妙だけどな」
『それ言ったらおしまいでしょ三ツ谷くん』

でもやっぱりみんなはいい子達だと思う
ちょっと1人で抱え込みすぎなところはあると思うけど……

『……あ、サヨから電話だ
ちょっと出てくるね』

私が離れている間にみんなが話していた内容は
予想だにしない会話で。

「一虎、お前の姉ちゃん美人なんだな」
「だろ〜」
「なんだ場地、桜さんに惚れたの？」
「は？」
「ちっげーし、綺麗だなって思っただけだわ」
「つーか一虎は姉ちゃんの事好きすぎねぇ？」
「当たり前だろ、姉ちゃんは誰にも渡さねぇからな」
「こりゃあ手強いな〜、場地」
「三ツ谷テメェ……！！」
「オレバカだからよく分かんねぇけど
一虎の姉ちゃんが綺麗なのは分かるよ」
「パーちんまで!?」

戻ってきた頃にはなんか言い合いが始まってた
結構楽しそうに。
一虎は戻ってきた私の隣にすっと立ってくる
なんなの？可愛いね？

『みんな仲良さそうで何よりだな〜』
「コレ見てそれ言うか？」

みんなと過ごす時間はとても楽しくて
これからも続けばいいなあ、と思ってしまう
楽しい時間ほど長くは続かないのを私は身に染みて知っているはずなのに。

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