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隊長、ごめんなさい ページ12

素直に…素直に…
妙ねぇに言われた事を考えながら歩いていたら
もう屯所に着いちゃったよ…
貴「つ、着いてしまった…」
屯所の廊下をドタドタと走る音が聞こえる。
やっぱり忙しいんだ。
貴「…どうしよ」
隊長には会いたくない
土方さんは説教とかめんどくさい
近藤さんはどうせストーカーしてる
山崎さんは忙しそう
ダメだ…
仕方ないのでこっそりと部屋に戻った。

数時間後…
貴「ん…」
いつの間にか寝ていたようだった。
貴「もう、こんな時間か…」
そろそろ夕飯時。
隊士はみんな食堂に向かっていると思う。
…外に出たくない。
めんどくさい人達に会ってしまう。
またこっそり抜け出そうか。と部屋の戸を開けると
貴「うわ!?」
つい声を出してしまった。
だってそこには隊長が居たから。
沖「!?」
隊長も私が部屋にいるとは思っていなかったらしくびっくりしている。そりゃそうか。黙って抜け出して黙って戻ってきたんだから。
貴「…」
沖「…」
あえて言おう。
気まずいと!
いや、この沈黙何。確かに色々あったけども。
意外にもその気まずい沈黙を破ったのは隊長だった。
沖「戻ってきてたんなら一言言ってくだせえ」
貴「…すみません」
あぁ。怒られた…。
どんな顔してんのかなとちらっと隊長の方を見ると
何故かまた悲しげな顔をしていた。
貴「隊長…?」
沖「なんでィ」
貴「なんでまたそんな顔してるんですか…?」
気になっていた。その悲しげな顔が。
妙ねぇの所にいた時も、ずっと目に焼き付いて離れなかった隊長の悲しげな顔が。
沖「…分からないのかィ。鈍感なやつだねィ」
いつもはムスッとくる隊長の言葉も
今は、全くそんな気がしなかった。
そして、どうしても言いたくなった。
貴「やっぱり隊長なんて…大嫌いです。」
沖「は?」
貴「…私が嫌いなのはいつもの隊長じゃない。
無理をしてる隊長が嫌いなんです。
だから、あえて言います。
隊長なんて、大嫌い。」
沖「…!」
隊長の目が見開いたのが分かった。
その後は私は何も喋らなかった。
でも、素直になることがどんなことかわかった気がした。
沖「…から」
貴「はい?」
沖「泣いてたから。お前が泣いてたから、俺も無理したんでさァ。」
貴「え…私、泣いてなんか…」
ポタッ
気づいたら、泣いていた。
なんでだろう。分からなかった。
貴「ぁ…」
止めようと思っても止まらない。
涙がぽろぽろと出てくる。
貴「隊…長?」
隊長がぎゅっと抱きしめてくれた

隊長、ごめんなさい2→←謝罪2



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インク(プロフ) - 愛音さん» あ、あ、ありがとうございまああああす!私なんて文才ないですよ!愛音さんの方がありますよ絶対!愛音さんのほうも更新がんばってくださいね!私も読みますからね! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 2ca11f0d25 (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - こんばんは!私の小説にコメント頂けて嬉しかったです。この小説、一気読みしちゃいました。文才あって羨ましいです。ぜひ更新頑張って下さい!! (2018年1月8日 20時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:インク | 作成日時:2017年12月22日 22時

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