3-5 潜入モストロラウンジ！ ページ34
ジェイドさんとフロイドさんに連れられやってきたのは、なんと、鏡舎を超えた先の____。
「じゃーん、ここがオクタヴィネル寮だよお」
「オクタヴィネル寮……？」
「Aさん、ここから先は僕が持っていきます。重たいものなのに、ご親切にどうも」
「え？ いや、フロイドさんが、手伝ってくれたら
『なんとかラウンジ』の招待券をくれると……」
抱えてきた本を渡しながら問うと、ジェイドさんは不思議そうにフロイドさんのほうを見た。
「フロイド、そういうお約束だったのですか？」
「いーじゃん、たかがモストロ・ラウンジのタダ券1枚くらい。ドリンク1杯分だけだよ」
「そうならそうと言ってください。ドリンク1杯よりもっと良いものをご馳走してさしあげるのに。」
「え？」
「これを僕の部屋に持っていき次第、すぐに戻ってきます。それまでモストロ・ラウンジの厨房にてお待ちいただけますか？ フロイド、ご案内を」
「えぇ、いいのー？ 勝手に厨房通しちゃってさあ。
アズールに叱られない？」
「大丈夫ですよ、彼には僕からきちんと話を通しておきますから」
そう言ってスタスタと廊下を歩いていくジェイドさん。フロイドさんはちぇっと舌打ちをしてわたしの腕を引っ張った。
「いこ、ミジンコちゃん。こっち」
ここの学園の人たち、とくにこの超高身長のふたりは足が長いから本当に歩くのが早い。
学園長と歩いたとき同様、フロイドさんが普通に歩くのに対してわたしは小走りをしないといけない。
それに、まあまあ強く引かれているから、もし足元に段差や物があったら……つまづいてこけてしまいそうだ。
「あの、フロイドさん。ジェイドさんとは実のご兄弟なんですか？」
「ん？ そおだよ。ミジンコちゃんには、きょうだいっているの？」
「はい………兄が、います」
「へえ〜」
だんだん引っ張る腕の力が弱まり、離された時には
モストロ・ラウンジとやらの裏口らしきところへ着いていた。
扉を開けるフロイドさん。中に誰もいないことを確認して、わたしに「入って。はやく」と促した。
「途中で誰にも会わなかったし、ラッキーだったね」
調理台の間を通り抜け、照明のついていない暗がりの中、奥へ奥へと進んでいく。
「アイツ、本気でなにか食べさせる気だよ」
「ジェイドさんですか？ ドリンク1杯よりもっと良いもの、って言ってましたね」
「ぜってーキノコ料理だ。ちょうどいいや、ミジンコちゃんが食べてくれれば、オレたちの飯がキノコ三昧にならなくて済むし」
フロイドさんの話を聞いてると、どうやらジェイドさんはよっぽどキノコが好きらしい。
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ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです！ (2021年1月28日 23時) (
レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません；；頑張って下さいね。 (2021年1月28日 23時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» ワンピースはみてないんです…ごめんなさい！ (2021年1月28日 23時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？後、ワンピースは知ってます？ (2021年1月28日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» たくさんありますよ〜！好きなのは幽遊白書です (2021年1月26日 22時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾜﾋﾞｯﾁ | 作成日時：2020年12月21日 23時
