文スト劇場 【パート1】

後編 ページ48

魔女から貰った薬を早速飲んだ中也。みるみるうちに尾が無くなり、足が生えました。


｢おォ……これが俺の足か｣


その後、(敦が)半日かけて作った服を着て、その足で城まで向かいました。


｢……すみませんが｣


中也は自分の正体を隠しながら、招待されたことを話しました。門番は最初こそ認めませんでしたが、紙を見せると、字体で判断したのか、入れてくれました。


｢あの……｣

｢話なら聞いておる。あの時私(わっち)を助けて呉れた者じゃのう｣


案内された部屋の中で待っていたのは、着物を来た女性でした。


｢私の名前は尾崎紅葉。お主、名は？｣

｢俺は中原中也。あの時偶々(たまたま)泳いでいたら、手前……尾崎さんが居て｣

｢形苦しい呼び方をするな。姐さんと皆から呼ばれておる｣



その後、他愛もない会話を交わし、気が付けば、日が落ちかけて居ました。


｢それでは、そろそろ帰らせて戴きます｣

｢……中也｣


去り際に姐さんに呼び止められました。


｢次は、本人に会わせてもらいたいのう。頼んだぞ｣


どうやら、本人では無いこに気が付いていた様です。一週間後、鏡花が自ら赴き(おもむき)姐さんに会いに行きました。
その後、鏡花と姐さんは仲良く一緒に過ごしましたが、これはまた、別のお話。


--------------------------------キリトリ---------------------------

前回は兄様が務めましたわ。次回予告はバドミントン以来。谷崎ナオミですわ。

先ずは、GW企画が無事に終えられた事を報告させて戴きますわ。５日間やりきれるとは、私達キャストも思って居ませんでしたの。

無事ここまで続けられたのも読者様のお蔭ですわ。


そんな読者様に支えられて居るのに、一万回企画をGWと重ねようとした作者には、お灸を据えました。

次回は本当の一万回企画『赤い靴』。
リクエストもまだまだ募集しておりますの。今回して下さった方々も含め、気軽に来てください。待っていますわ。

長くなりましたが、次回もお楽しみに

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