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前編 ページ5

昔、昔。ある処に木こりの尾崎紅葉と云う姐さんが居ました。
或る日。湖の近くで仕事をしていると、斧を落としてしまいました。



「あぁ。鏡花から貰った大事な斧じゃったのに、取れぬのう」

「そこの困っている方」



突然、湖から声が聞こえてきました。
何かと思えば、湖から女神の谷崎潤一郎が出て来ました。



「ボクは湖の女神です。貴方はさッき、斧を落としませンでしたか?」

「心当たりはあるがのう」

「矢ッ張りでしたか。それなら、貴方が落としたのは、この金色の斧でしょうか?」



そう云って女神が出した斧は、金色に光っていました。
一々回りくどい事をする女神に、姐さんはキレてしまいました。



「そんな斧、私が持っておった鏡花からの贈り物に比べると何の価値も無いんじゃが。
早く私の斧を返してもらおうかのう」



殺気を放ちながら『金色夜叉』で脅迫。女神は直ぐに元の斧を返しました。
そしてお詫びと云わんばかりに金と銀の斧を投げて来ました。



「最初から大人しゅう渡しておれば良いものを」

「――……これだ。これをうまく使えば」



木陰からその様子を見ていたのはもう一人の木こりの樋口一葉。
この木こりがとんでもない行動に出るのです。

後編→←金の斧銀の斧


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のぞか(プロフ) - 中原アリスさん» いつもご覧いただきありがとうございます。リクエストして下さった上、感想まで頂けるとは…… 期待に応えられる様、頑張ります。 (2017年5月6日 12時) (レス) id: 063c1ac695 (このIDを非表示/違反報告)
中原アリス(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます。面白かったです。次回作人魚姫楽しみにしてます。 (2017年5月6日 1時) (レス) id: 48681b91db (このIDを非表示/違反報告)
のぞか(プロフ) - 坂田葵さん» アイデア、ありがとうございます!順番に更新させて頂く形ですので、一作挟んだ後に作らせて頂きます!遅くなるかもしれませんが必ず作ります! (2017年4月30日 20時) (レス) id: 063c1ac695 (このIDを非表示/違反報告)
坂田葵(プロフ) - エリスちゃんとか鏡花ちゃんとても可愛いです!!リクエストで中也で人魚姫ってやってもらえますか? (2017年4月30日 20時) (レス) id: 47bd2bc314 (このIDを非表示/違反報告)
のぞか(プロフ) - 中原アリスさん» アイデア、ありがとうございます!次回作にて、早速使わさせて頂きます! (2017年4月26日 22時) (レス) id: 063c1ac695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のぞか | 作成日時:2016年11月5日 16時

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