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3人で歩いているとはいえ、喋るのはなかむ様だけ。
きりやん様は、花に丁寧に水を上げている。
花には、そんなに優しいんだ。
まさかメイドを、数百人切ったと思えない顔できりやん様は、花を見つめる。
なかむ様は、上機嫌な顔で私と手をつなぎながら、1人でしゃべっている。
いやだといったのに、勝手につながれた。
もう、なかむ様についてはあきらめた。
花に水を順調にあげ、一言もしゃべらないまま、その日の水やりは終わってしまった。
しょうがなくきりやん様のメイドとしてきりやん様の部屋までついていくと、
きりやん様に、「入れ」の一言だけを言われ、きりやん様の部屋へと連行された。
部屋のなかは思ったよりきれいで、意外だなぁ〜と見まわしていると、きりやん様に私の考えでもみすかされたようににらまれた。
静かな部屋に私ときりやん様だけがいる。
「ね、お前魔術師でしょ。」
いきなりの爆弾発言。
『…どうしてそうお思いに？』
「否定しないってことは本当なんだ。
ま、理由はいろいろあるけど、決定的な理由は、手についているマークかな。」
『…私が魔術師ではない、そう言ってももう遅いでしょう。
まさかこのマークをまだ知っている人がいたとは思いませんでした。』
「まぁ、俺にばれたってことは、どういうことかわかるよね。
この人殺しの種族が。」
『人殺しの種族、まぁそう呼ばれても仕方がないかもしれませんね。
ただ、あなたたちを、殺そう、呪おうとかんがえたのは私ではありませんが。』
「そんなの別にどうでもいいんだよ。君もわかるんでしょ。俺らの呪いの解き方。」
『…わからないと言ったらうそになりますが、理性がなくなってもいいならやりますよ。』
「…そんなこと言うならなかむはどうやって治たんだよ。」
『別に私は何もしていません。なかむ様は自力で克服したんでしょう。』
「…じゃぁ、なんで俺は治らないんだよ！！」
…もうこんなに呪いの影響を受けているのか。
なかむ様よりも直すのに時間がかかりそうだ。
『そう言うのであれば、私の事を信頼してください。そうすれば少し変わるかもしれませんね。』
ー
ー
ー
ー
ー
昨夜、気味が悪い手紙が私あてに届いた。
誰からなんてもうわかっているし、何が書いてあるかなんて簡単に予想できる。
ただあの人とはもう、縁を切ったも同然。
だからあの人の言うことなんてもう、聞いてはあげない。
私は私のために生きるの。
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鬼婆(プロフ) - ありがとうございます！！なかなか更新できないかもしれませんが頑張ります！！ (5月14日 17時) (
レス) id: 26e3f5c977 (このIDを非表示/違反報告)
和田 - これ、面白いですね！更新頑張ってください (2023年5月7日 18時) (レス) id: e78848b56e (このIDを非表示/違反報告)
鬼婆(プロフ) - 入学した手でいろいろあるので更新遅くなるかもです。 (2023年5月1日 21時) (レス) id: 26e3f5c977 (このIDを非表示/違反報告)
鬼婆 - ベーコン巻きさん» 応援ありがとうございます！期待に応えられる作品ができるよう頑張ります。 (2023年2月28日 17時) (レス) id: 26e3f5c977 (このIDを非表示/違反報告)
ベーコン巻き - 初コメ失礼します！どストライクな作品です( ´ཫ` )これからも陰ながら応援しています！！お体に気をつけて(*ˊᗜˋ*) (2023年2月25日 16時) (レス) @page7 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬼婆 | 作成日時：2023年2月11日 20時
