神山先生がどうしようもなく好き＿

心配症、智くん。 ページ38

*



神「 何で遅刻したん？ 」

神「 転んだって本当なん？ 」


こうなるとは予想してたけど、智くんの心配症が発動中。
…質問攻め。


「 えっとね、登校中、転んじゃって。フラフラで歩いてたらいろいろと激突しちゃって 」


嘘並べた話
胸がチクチク痛むけど仕方ない
智くんと別れたくないの、わかって？


神「 嘘やんな？素直に話して 」

「 ううん。嘘じゃないよ 」

神「 言うたよな？土曜日 」


智くんの声、顔、全て愛おしい。
だから、言えないの。

無理してるなんてわかってるよ。
でも頼れない
先生じゃなくなるのは見てて嫌だ。


「 ふふ、智くんは心配症やね？私は大丈夫なの。ね？ 」


作り笑いじゃない、
そう言い聞かせて必死に声を出す


「 本当に転んだだけなの。最近寝不足だし、いろいろあるよ(笑) 」

神「 …笑ってなんて言うてない。話してって言うたんやで 」

「 大丈夫なの！ね？ 」


お願い、帰して。
これ以上いたらおかしくなる。

言えない秘密を、ぽろっとでてしまいそうになる

つ、らいよ。


「 んっ……！？ 」



気づいたら唇は塞がってて、
優しく、キスをしてきた。




*





神「 俺…Aの彼氏やで？…同時に先生やで？ 」


だから、話せないの。


神「 ストレスで倒れたら、嫌やねん。心配やねん 」


必死に笑って過ごすから、ね？


神「 好き 」

「 …っ…！ 」


ねえ、智くん



ごめんね。




神「 …A！？ 」


私は教室から逃げて、チクチク痛むお腹を抱えながら下校した。

また傷です→←１人だけの秘密。

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