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先「栄養状態も悪いし···そろそろ入院した方がええと思うんやけど」
「···そっか、」
思ったよりも、素直に受け止めることが出来た入院。
入院したらまた髪でも染めよかな、なんて呑気なことを考えたりも出来た。
そうと決まればすぐに準備をして、次の日にはまた病院へ。
姉「とも、ほんまに大丈夫？」
「大丈夫やって···」
姉「ほんま？無理だけはせんといてよ？おねぇ、受付してくるから」
この日は、特にひどかった頭痛。
風当たりの良い病院の外で、おねぇを待つ。
それからすぐに頭痛がひどなって、目が眩んできた。
記憶がなくなる、前兆。
今はまだ一時的やけど、もしかしたらもう戻らんのやないかって考えるだけで苦しくて。
「はぁっはぁっひゅ···」
そんなときに声をかけてきた男の人。
なんか喋りかけられとるけど、意識が朦朧として聞き取りにくい。
あんたは、俺の知っとる人？？
分からへんくて、余計パニックになって。
気づいたら、その人の手を弾いとった。
その人のびっくりしたような、傷ついたような、そんな顔。
···やめて、そんな顔しないで。
っごめんね、今思い出すから。
姉「とも！！」
そんなときに来てくれたおねぇ。
おねぇ、俺っ、どうしたらええ？
姉「とも、落ち着いて。お姉と一緒に深呼吸しよ」
緑「ﾊｱｯﾊｱｯ···ふっ···ﾊｱｯ···ﾊｱｯ···おねぇ
···」
姉「おん、そうそう。出来とるよ。みんなのことも、落ち着いて考えてみ？絶対分かるはずやから。ほら、ともは今まで、誰と何を頑張ってきたんやっけ」
緑「···おれっ···ﾊｱｯﾊｱｯ」
姉「うん」
緑「···っ」
もう1回その人を見つめると、忘れとった記憶が走馬灯みたいに蘇ってきて。
後ろにはみんなの姿も見えた。
「しげっ···みんな···ﾊｱｯﾊｱｯ···ごめんっ···」
···傷つけた、しげのこと。
ごめんね。
俺が、忘れたりなんかしたから。
息がうまく吸えへん。
···どうやって吸うんやっけ。
そう考えとるうちに、体の力がだんだん抜けてって。
俺は、意識を失った。
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澄子(仮名) - 何回見ても泣けます！コメントを書いているときも泣いています!感動系を初めて見させていただいたのがこの小説なんです。このまま頑張って書いてください。長々と失礼いたしました (2018年10月1日 17時) (
レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪♪ - 続き楽しみにしときます！ (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん - 号泣しました 涙が止まりません！ (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
プリッツ - とても面白いです！ (2018年3月19日 1時) (レス) id: 95e9ce1329 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - コメント失礼します！私、こういう作品待ってたんです！これから頑張って下さい！ (2017年9月19日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
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