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赤side
ー
「ここ、楽屋？」
目の前に広がるのは、間違いなく見覚えのある楽屋。
メンバーもおるし、今までのは···夢？
緑「しげ、大丈夫？大分うなされとったけど」
そう後ろから声をかけてきたのは、紛れもなく神ちゃんで。
さっき見た夢のせいか、変な感覚に陥る。
「いや、なんか変な夢見てん」
緑「変な夢？」
「おん。神ちゃんが、おらんなってまう夢」
俺の言葉に、きょとんとした顔をする神ちゃん。
でもすぐに、
“俺は、おらんくなったりせぇへんよ”
って、いつもの笑顔を俺に向けた。
「···せやんな笑」
でもな、胸騒ぎがするんや。
緑「そうそう！珍しく真剣な顔しとるから何事かと思ったやん笑」
あの夢が、どうしても頭をちらつく。
「珍しくって失礼な！」
今別れたら、もう会えへんような、
緑「ふふっ、ごめん笑」
···そんな気がすんねん。
「···神ちゃん」
緑「ん？」
ス「神山さん、スタンバイお願いします！」
緑「ごめん、俺行かな。話、絶対後で聞くから！それと夢の話も聞かせてや？なんか面白そうやし笑」
そう笑いながら俺の元を離れていく神ちゃん。
心臓がドクドク鳴って、変な汗が流れる。
「待って···行かんといて」
どんどん小さくなっていくその背中に、
俺の声は、届いたやろうか。
「神ちゃんっ！！」
ー
ばっと起き上がって辺りを見回すと、さっきまでの楽屋はなくて｡
伸ばした手が、宙をきる。
もちろんここに、神ちゃんの姿はなかった。
さっきまでの光景が鮮明に頭に浮かんで、呼吸が乱れる。
「···っ夢か」
頭を乱雑にかきあげて、呼吸を繰り返す。
しばらくするとだんだん落ち着いてきて、昨日の記憶が蘇ってきた。
「俺···流星に抱き締められたまま、寝てもうたんやっけ」
部屋をもう1回見回すと、見覚えのある流星の部屋で。
ソファーには流星が眠っていた。
かけられていたブランケットを畳み、その辺にあった紙とペンを手に取る。
何て書けばええか分からんくて、
“ありがとう”
って一言だけ書いて、家を出た。
寝とる暇があったら、ちょっとでも神ちゃんのこと探したいから。
···ごめん、みんな。
やっぱり俺、神ちゃんがおらなあかんねん。
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澄子(仮名) - 何回見ても泣けます！コメントを書いているときも泣いています!感動系を初めて見させていただいたのがこの小説なんです。このまま頑張って書いてください。長々と失礼いたしました (2018年10月1日 17時) (
レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪♪ - 続き楽しみにしときます！ (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん - 号泣しました 涙が止まりません！ (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
プリッツ - とても面白いです！ (2018年3月19日 1時) (レス) id: 95e9ce1329 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - コメント失礼します！私、こういう作品待ってたんです！これから頑張って下さい！ (2017年9月19日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
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