難波刑務所副看守長は、〇〇の生き残り？！ (ページ10)

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新年大会─終幕─ ページ10

─医務室前にて─

四桜「失礼します。御十義先生、Aが倒れたので連れて来ました。」

翁「そうか、そこに寝かせといてくれ。」

四桜「分かりました。」

翁「！………一つ聞いていいか？」

四桜「なんでしょう」

翁「Aが、巨大な氷や吹雪やらは出していなかったか？」

四桜「はい、634番を止める為に使っていました。」

翁「ハァ……」

四桜「どうしたんですか？」

翁「コイツが能力を使う度に、体力も削れていくから使い過ぎは駄目だって言ったんだかなぁ…」

四桜「私も、最初は驚きましたよ。Aがこんな力を持っているとは……」

翁「……知りたきゃ、本人に聞けよ。まぁ、目覚めんのは、2週間後だけどな」

四桜「………そうですか。では、失礼します。」

四桜「戻るか」

翁「それにしてもおかしな、能力使っても気絶と
まではいかねぇのに……能力の使い過ぎか？」

A「Zzz」

─本部喫煙所─

キジ「Aが2週間も目を覚まさないって、
どういう事よ！？」

四桜「翁先生がそう言っていた。」

猿門「無事ならそれでいいだろ。」

キジ「良くないわよ！！もぉ～、猿が無茶させるからよ！」

猿門「俺が悪いのか！？てか俺達Aの能力について知らねぇから仕方ねぇだろ。」

四桜「私は知らんが……翁先生は知ってるようだったぞ」

キジ「翁先生が？」

ハジメ「テメェらか……何辛気臭い顔してんだよ」

キジ「Aの事話してたのよ。」

ハジメ「は？」

四桜「Aが634番と戦っていた時に
氷やら吹雪などの力を使っていたんだ。」

ハジメ「あぁ、そう言う事ならエフも同じだな。」

猿門「何をだよ」

ハジメ「エフが15番を止めるために狐火使っていたところ」

キジ「何で狐火って分かるのよ」

ハジメ「本人に聞いたから」

キジ・猿門「聞いたのかよ！！」

看守長「あぁ、皆集まっているな。なら、丁度良い……Aとエフについて、私自ら説明しよう。」