霊柱は胡散臭い 肆【鬼滅の刃】

百五十一話 痣出現 ページ17

そうだよ。何のために鬼殺隊に俺は入ったんだ。

少なくとも目の前の同僚の女の子を助けないとダメだろ！




「蜜璃!!」

「！」



走れ。もっともっと心拍数を上げて血の巡りを速くしろ。
血管の壁の限界まで激しく。もっと強く、息を巡らせろ！！




「頬に痣が…！」

「俺の仲間を傷つけんじゃねぇぞ！！クソ野郎が！」




―――霊の呼吸 陸ノ型“八熱地獄(はちねつじごく)・阿鼻無限(あびむげん)”





「すっ、凄い……こんな一瞬で…」

「炭治郎！蜜璃ちゃん連れて１回下がれ！」




身体が無性に熱い。だが不思議と苦しくはない。

寧ろいつもの倍以上動ける。


絶対守りきれ。これ以上被害を拡大させるな。




「太刀川さん！甘露寺、助太刀します！」

「あぁ、絶対に炭治郎達の元へと向かわせるな。アイツらが本体を斬ってくれることを信じるぞ！」






すると蜜璃ちゃんの首元にも痣が出現する。

何だか知らないが動きは良くなった。








「腹立たしい！！邪魔をするな人間！」

「うっせぇ。テメェこそ炭治郎の邪魔すんじゃねぇ！」

「そーよ！そーよ！若作りおじいちゃん！」




きっとやってくれる。炭治郎ならば。

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