石田彰との生活

45、赤ちゃん ページ46

A「ハンバーグ…ハンバーグっと。」

家でブツブツと呟きながら形を作っている。

昔はハンバーグってこの形のお肉が売っていてただお母さんは焼いているだけなのだと思ってた。

けど、この形を作っていくのが私はとても楽しいと思う。

この形でお肉が売ってなくて良かったと思う。

いや、最近って売ってたりするのかな？

そんな事を考えていると、

石田「ただいま。」

A「おかえりなさい！」

石田「あ、もう作ってるの？」

A「後は焼くだけです。」

石田「わぁ、もう美味しそう。」

A「まだ焼いてないですけど…あ、手洗いうがいを忘れずにお願いします。」

石田「はーい。」

そう言って彰さんは洗面所へと向かった。

その時テレヒで赤ちゃんの映像が流れた。

ほら、赤ちゃんや動物の可愛い瞬間ベストナンチャラってやつ。

やっぱり赤ちゃんって可愛い……！

手とか足が小さい………！

A「あ、お肉焼かないと。」

フライパンの上でお肉がジュージュー行ってある。

絶対焦がさないようにしなければ…!

────────

A「すいません…ちょっと焦げました。」

石田「大丈夫だよこれくらい(笑)」

A「本当にすいません。」

焦がしました、泣きそ。

けど、彰さん本人はあんまり気にして無さそうだし…。

いや、そう言う話ではないよな…。

石田「……可愛い。」

突然彰さんの口から予想外の言葉が出てきてふと顔を上げる。

彰さんはテレビでやっている赤ちゃんである。

A「………ですね。」

このつぶらな瞳っ……！

でも、

A「でも、私達はね〜…」

石田「…………ね。」

仕事もあるし。

てか、1回挑戦したけど無理で。

その時に仕事もあるしねって事になり。

そういう訳で子供は諦めました。

A「けど生まれたら彰さんに似ると思います。絶対可愛いです。」

石田「いや、Aじゃない？」

A「口元は私で、目元は彰さんとか…彰さんの目こう…なんて言うの優しい目してますし。」

石田「僕の目は冷たいよ(笑)」

A「いやいや、そんな事無いですよ。もう100度くらい。」

石田「それ焼けるね。」

A「確かに(笑)」

石田「(笑)」

─私達は赤ちゃんが居なくても幸せです。

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