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第44話.呼吸法 ページ49

とある真昼間。死柱は月影屋敷(死柱の新しい屋敷)
にて女雨兎に稽古をつけていた。

「女雨兎には風の呼吸はあってないようだね。」
女雨兎「どうしましょう…」

女雨兎に真剣を持たせて木彫りの人形相手に
呼吸法を教えていた死柱だが、いまいちどの
呼吸も女雨兎にはあっていないようだった。

「じゃあ派生で作っちゃえばいいんじゃないの?」
女雨兎「つ、作れるものなんですか?」
「私の死の呼吸も派生だよ。まぁ、
何の派生なのか私も分かってないんだけどね。」

死の呼吸は水の呼吸、そして雷の呼吸と
性質が似ているが、真相は定かではない。

「桜の呼吸、的な。ほら、女雨兎の髪桃色だし。
目の下に桜の化粧あるしさ。」
女雨兎「桜の呼吸……」
「うん。ま、頑張れ。風の呼吸は一応使えるんだ。
頑張れよ。」

ぶっきらぼうな言い方だが、女雨兎は
その言葉で頑張れそうな気持ちになった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【女雨兎side】


あれから数時間。
私はついに木の前で倒れた。

「は、ぁ、はぁ、ごほ、っ、」

手が、足が、ちぎれそうだ。
風の呼吸から、桜の呼吸へ。
どうやったら。

このままでは、A様に失望される。
経った数日前にあったばかりなのに。
彼女の存在はもう既に私の中で
大きなものになった。


?「立って。」
「ッ!?」


頭上から声がした。バッ、と見上げると
木の太い枝に座っている子がいた。
赤髪に黒目の、A様みたいな少女。
私と身丈は変わらなそうだけど強そうだ(・・・・)

?「君はまだ呼吸を自分のものにしてません。」
「あ、あなたは。」
黒「僕は………黒です。」

黒と名乗った少女は高く跳躍して、
私の前に降りてきた。


黒「立ってください。僕と戦いましょう。」
「な、私は真剣を持ってますけど、貴方は…」
黒「…はは!僕を心配してるんですか?
ご心配ありがとう!けど、僕は負けません」

そう言った瞬間、黒さんに投げ飛ばされた。
手加減なんて、絶対していない。
遠慮のないパンチだ。

黒「立ち上がってください。」
「っ、負けない!」


そう言って突っ込んだけど、
私はまた投げ飛ばされた。

作者でございます。→←第43話.宇髄天元と女雨兎



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舞中蠍/のあ(プロフ) - 眞尋さん» すみません!誤字です!ご指摘ありがとうございます! (2019年11月11日 16時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - すいません!悲鳴嶼さんは「南無南無南無南無」ではなく「南無阿弥陀仏」ですよ!いつも応援してます (2019年11月10日 22時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5472号(プロフ) - 派手に好き………派手に………………派手になァ!!!!!! (2019年10月21日 20時) (レス) id: 4ba81fc84d (このIDを非表示/違反報告)
舞中蠍/のあ(プロフ) - こばひなさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年10月20日 22時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
こばひな(プロフ) - こんばんわ!「もう一人の柱」とても面白いです(*≧∀≦*)更新頑張ってください!!! (2019年10月20日 21時) (レス) id: b2d753e73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞中蠍 | 作成日時:2019年10月19日 15時

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