第34話.死柱の過去。 ページ38
胡蝶「Aさんの子供の頃のお話、
聞いてもいいですか？」
胡蝶は唐突にそう言った。本日は柱合会議で、
重要報告などを済ませたので、
そのまま宴会とした。
「えっ？まぁ、いいけど。楽しくないよ？」
甘露寺「私も聞きたいわ！Aさんのお話！」
「甘露寺ちゃんが言うならそうしようかなぁ〜」
日本酒を少々飲み、死柱は懐かしそうに語った。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
「………っ、痛い。」
男「うるさい！化け物め！！！お前は、
鬼を殴り殺した、ば、化け物！！！」
「……だ、だって。里の人達が、
鬼は迷惑だと言ったから。」
たったの13歳。Aは小さな、小さな里で
生まれ育った。だが、親に捨てられ日々野宿を
していて里の者は彼女を気味悪がった。
そして、里にやってきた鬼を彼女は殴り殺した。
里の者は鬼様の祟があるぞ！と、Aに
蔑みの目を向け、Aはそれと同時に
やり場のない怒りを心の中に押し込んだ。
？「………何をしている」
とある新月の夜。いつものように木を背に
寝ようとしていたAの前に男が立っていた。
里の者ではない。白髪となった髪を短く
切り揃えているが、表情は影で見えない。
Aは虚ろな目で男を見た。
「……寝ようとしてるの。」
？「家は。」
「…ない。」
？「親は。」
「…いない。」
そうか、と男は呟き、手を差し伸べた。
？「わしがお前を育てよう。鬼殺の剣士として。」
「……な、なんで」
？「鬼を見た事はあるか？」
「……あ、あれなのかな。…鬼みたいなやつ、
殴ったら、死んだ。」
震える声で呟くと、男は驚いたような
表情をしたような気がした。
？「………わしがお前を育てよう。名乗れ。」
「…………A。」
？「名字は。」
「……？分からない。」
？「では、今日から月影Aと名乗れ。」
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舞中蠍／のあ(プロフ) - 眞尋さん» すみません！誤字です！ご指摘ありがとうございます！ (2019年11月11日 16時) (
レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - すいません！悲鳴嶼さんは「南無南無南無南無」ではなく「南無阿弥陀仏」ですよ！いつも応援してます (2019年11月10日 22時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5472号(プロフ) - 派手に好き………派手に………………派手になァ！！！！！！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: 4ba81fc84d (このIDを非表示/違反報告)
舞中蠍／のあ(プロフ) - こばひなさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年10月20日 22時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
こばひな(プロフ) - こんばんわ！「もう一人の柱」とても面白いです(*≧∀≦*)更新頑張ってください！！！ (2019年10月20日 21時) (レス) id: b2d753e73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞中蠍 | 作成日時：2019年10月19日 15時
