(回想) ページ9
私の父と、乃木の父親は知り合いだった。
2人は仲が悪いことも無かった。
私と乃木も、父親の紹介で友達になったわ。
…少し、汚らわしい話をするわよ。
私は、いつしか父親と交合うことを
強制させられるようになった。
5歳の時のことよ。
私の性、木花というでしょう。
私の一族は木花咲耶姫の末裔だった。
木花神社の巫女も、5歳からやっていたわ。
まあ、交合うといっても。いつも乃木が
途中で止めてくれたから、正確には
父と交合ってはいないんだけど。
でも……ある日を境に。
乃木は村の人々から嫌われるようになったわ。
理由は乃木から聞くといいけど…。
それでも、私は…“修一”を嫌うことなんて、
出来なかった。
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修一《ダメだ、来んな!A!!
お前も……Aも消えちゃう……》
神主である父親がちょうど用事でいなかったから。
友達の修一を神社に呼んだ。
最近元気なかったから。
(消えないよ、修一)
さっきから、なにかを言っている修一に
不信感を覚えて、私は彼の方に触れようとした。
修一《ごめん……ごめん、姉ちゃん……》
(修一、何を言っているの?)
修一《来ちゃダメだ……お前も消える……
触んな、俺に。触んな……》
(…………)
見ていられなくて、私は修一の頬を両手で
パチン!と叩いた。
「修一、見て。」
修一「…!」
「私は、修一に触った。だけど、消えてない。
そうでしょ?言って。私のご先祖さまのこと。」
修一は俯きながら、「…木花咲耶姫」と言った。
「そう。私のご先祖さまは、神様の木花咲耶姫。
私は神様の末裔よ。神様は消えない。
証拠に私が触っても、私は消えない。」
大丈夫と言い聞かせて、修一を抱きしめる。
しばらくすると修一は寝てしまった。
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「……」
ユイ「えっ、えっ…?それでどうなったの!?」
「それは…、“乃木”から聞くといいわ。」
えぇー!と頬を膨らませるユイを見て、
私は本を開いた。
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一寸先はダーク - この小説良いですね!乃木君の一方通行っぽい感じがとても良いです!!最高。更新無理せず頑張って下さい!応援してます! (2020年5月19日 3時) (レス) id: 771b180e53 (このIDを非表示/違反報告)
舞中蠍/のあ(プロフ) - 夜桜さん» そう言って貰えて、私も嬉しいです! (2020年3月19日 21時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - キャラの性格がブレてなく違和感なく読めました!乃木君の小説が少ないのでこの小説を見つけれて嬉しかったです。これからも頑張ってください。 (2020年3月19日 21時) (レス) id: cec74c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞中蠍 | 作成日時:2020年3月14日 12時