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そのまま電話を切ってやった。
ユイ「な、Aさん…。」
「…あー……勝手にしてごめんなさいね。
こうした方が適切かと思って。」
癪に障ったかしら。
ユイ「ありがとうございます！」
「……は？」
まさか感謝されると思っていなくて、
私は少し、ほんの少し狼狽えた。
ユイ「僕、このまま帰る気になれなくて…
Aさんのおかげです！ありがとうございます」
「そ、そう。」
乃木「A、珍しく狼狽えてるー♡」
「黙りなさい。消すわよ。」
ロッ「あっ、俺の本を…」
一言多い乃木にロッティの本を投げつけて
ユイに向き直る。
「…礼なんていいのよ。
アイツに腹が立ったからこうしただけ。」
ユイ「でも、Aさん…」
「…ロッティは呼び捨てなのに、
私はさん付けなのね。」
ふとそう思う。
ユイ「えっと。乃木さんもさん付けですよ？」
「乃木はいいのよ。1個体としてしか見てないから」
乃木「酷い！！」
「嘘よ。」
そっかぁ、とすぐに頬を緩ませる
乃木を一瞥してユイを見る。
ユイ「それじゃあ……な、A…？」
「そう。」
いい子ね、とユイの頭を撫でる。
乃木「あっ、A！俺も撫でて！」
「嫌よ。1分間だけ手を繋ぐっていったでしょう。」
はい、と手を出すと乃木は口をパクパクと
鯉のように開き、恋人繋ぎしてきた。
ユイ「そう言えば、Aって。
乃木さんとお付き合いしてるんですか？」
「してる訳ないでしょ。ただの幼馴染よ。」
乃木「えっ…付き合ってねぇの？」
「何言ってるの。付き合ってるわけないでしょ。
告白もされてないし、してないわよ。」
何言ってるの。と言わんばかりに目線を流す。
乃木「じゃあ……A！
結婚を前提に付き合ってください！」
「嫌よ。(即答)」
ユイ「乃木さん…ふ、振られた…」
ロッ「ユイ、いつものことだよ。」
1分間経ったので乃木の手を乱暴に離した。
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一寸先はダーク - この小説良いですね!乃木君の一方通行っぽい感じがとても良いです！！最高。更新無理せず頑張って下さい！応援してます! (2020年5月19日 3時) (
レス) id: 771b180e53 (このIDを非表示/違反報告)
舞中蠍／のあ(プロフ) - 夜桜さん» そう言って貰えて、私も嬉しいです！ (2020年3月19日 21時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - キャラの性格がブレてなく違和感なく読めました!乃木君の小説が少ないのでこの小説を見つけれて嬉しかったです。これからも頑張ってください。 (2020年3月19日 21時) (レス) id: cec74c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞中蠍 | 作成日時：2020年3月14日 12時
