覚めても冷めやらぬ ページ1
アイリが目覚めた。そうミトに告げると、セツナとライ、ミト、それにチーノさんがすぐ来た。
ガチですぐ来た。(強調)
st「アイリ、調子はどう？」
ai「んー、やっぱ結構痛いや…こんな大怪我したことないからね」
st「…そうよね」
cn「果物、持ってきてんけど食う？」
ai「後でいいかな。今はお腹空いてなくて」
cn「ほんなら冷やしとくわ」
li「…シャオロンさんは？」
cn「前線おるで。ただ、そろそろ…」
そう言うと、丁度放送が入った。
gr《諸君、此度の戦争は我々の勝利だ！今夜は存分に喜びを噛み締めようではないか！》
cn「…やっぱりな」
ai「あははっ、強いんだね、ここの人達」
cn「おん！」
st「昨日の今日で終わったのね」
li「…どうなるんでしょうか、負けた国は」
『…ライ…』
st「…ライが考えている程、悪い扱いは受けないわ」
li「そうですか」
ai「とにかく、ちょっと不本意だけど…ボクらの居場所がちゃんと残ったことを喜ばないとね」
『…そうだね』
しばらくいると、医務室のドアがノックされた。
ai「はーい」
そこに居たのは、シャオさんだった。
sh「なんや、もう揃ってたんか」
cn「お疲れ様ですー」
sh「そんな疲れてへんよ」
『…ありがとう、私達の居場所を守ってくれて』
sh「……別に？俺はここの為に動いただけやし？」
ai「くっふふふふ」
sh「何やねん！」
st「何でもないわ、ね、アイリ」
ai「うん…w」
sh「全く…怪我は大丈夫なん？」
ai「さすがに、しばらく休まないといけないね」
sh「やろな…ま、あんま無理せんでな」
ai「もちろん！」
『…一旦私は部屋に戻るよ』
ai「うん、ありがとね、リーダー」
『…ううん、気にしないで』
そう言って、医務室を後にした。
部屋に戻る道中、ずっと考え事をしていた。
＿＿ナナセと私なら…！＿＿
＿＿どうなるんでしょうか、負けた国は＿＿
(…ライが見せたあの感情、不思議な波…あれは、きっと異常)
そもそも何かに対して異様な執着を見せたこと自体が初めてだった。
それに…
(どうも、私に傾倒し過ぎている…というと自惚れのようだけど)
何かしらの変化があるのは間違いなさそうだ。
そう思いながらドアを開け、そして閉めた。
zm「なんで閉めるん！？」
『…吃驚したから？』
zm「疑問形やん」
『…部屋合ってるかな…』
zm「合ってるで」
『声が聞こえてくる時点で信頼性低いと思うんだ』
zm「合ってるから！」
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作者名：青緑柱石 | 作成日時：2021年12月6日 1時
