告白その5 ページ6
*
課題を始めること1時間。
「いや、ここはそう解くわけじゃない」
「じゃあこっち?」
「あぁ、そっちだ」
轟くんのおかげで、一つ一つしっかり理解した上で問題を解ける。
頭いい上に教え方も上手だからすごいよね。
ふと顔を上げると、至近距離に轟くんの綺麗な瞳やら小さな口やらが見える。
1度意識してしまうとどうも気にしなくはいられなくなって、だんだん言葉が頭に入ってこなくなってしまった。
「聞いてるのか?A」
ぼーっとしていた私を覗き込む轟くん。
あ、やばい近い。
「顔紅いけど大丈夫か?熱なのか?」
「いや、大丈…」
全部言い終わる前に轟くんの手が私の額に触れる。
なにこれ、すごくドキドキするんだけど。
「熱はねぇけど…ほっぺ冷やすか?」
ほっぺ?
あかん、かわいすぎる。
そして私の顔を手で挟まないで轟くん!
なんか心臓が持ちそうもないよ…
「気持ちいいか?」
「んん、ひほひい」
でも確かに冷たくて気持ちいい。
夏とか便利だね、轟くんの個性。
「かわいいな」
「んへ?」
「かわいい」
目を細めながらそう呟く轟くん。
少し嬉しそうに笑っている。
待って、すごくかっこいいです。
こんなに素敵な人と一緒にいていいのかな…。
こんなに、幸せな気持ちになっていいのかな。
*
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婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時