告白その6 ページ7
*
ヒーロー基礎学の時間。
それは、私がもっとも苦手な時間である。
ヒーロー志望なのに情けないとは、自分でも自覚している。
それでも個性を使うこの時間が苦手だ。
自分の個性で誰かを傷つけてしまわないかが怖かった。
A組に私に怪我させられるような弱い人はいないけど。
「今日はペアでの戦闘訓練をするぞ!ペアは前の紙の通りだ!!」
オールマイトの言葉に、前に貼ってある紙を凝視する。
「お、俺とペアだな」
「うん、一緒だね!」
隣にいた轟くんに声をかけられて、少し沈んでいた気分が上がった私。
轟くんとだったら安心だ。
後は対戦する相手だけど…
「あぁ!?なんで半分野郎と戦わなきゃいけねーんだよ!!」
「ちょっと声でかいわ爆豪くん!」
叫び出す爆豪くんとそれをなだめるお茶子ちゃん。
まさか、あの二人と戦うなんて…
少し不安を覚えながら爆豪くんをみていると、肩に轟くんの手が乗っかった。
「大丈夫だ、俺が守る」
と、何やら紙をみてからドヤ顔をする轟くん。
かわいいけど、それさっきお茶子ちゃんから渡された紙だよね?
「これ言ったら女の子イチコロだよ!!」とかいいながらお茶子ちゃんが渡してた紙だよね?
かわいいからいいんですけど。
「ありがと轟くん」
少し笑いながらお礼を言うと、「あぁ」と短く返事をする轟くんである。
これから戦闘訓練なのに、少し温かい気持ちになれた。
これも、轟くんのおかげだよね。
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婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時