告白その10 ページ11
*
放課後、私はポテチを片手にお茶子ちゃんの部屋を訪ねた。
あの目が忘れられない…
「あ、いらっしゃいAちゃん!!」
ドアを開けてニコッと笑ったお茶子ちゃん。
良かった、今度は目も笑ってる…
「おじゃまします」
部屋の中には、すでに私以外の女子全員が来ていた。
「よし、じゃあ始めますか!」
「「なんでも質問ゲーム!」」
あれ、なんか始まったんだけど。
「ルールは簡単!くじ引きで当たりを引いた人が、誰にでもなんでも質問できちゃう!」
うわ、当たりすごい有利だな。
「もちろん、嘘ついたりしたら罰ゲーム!」
う、まじか。
嘘つこうと思ってたのに。
「さ、みんなくじ引いてー」
割り箸を1本とる。
あ、はずれだ。
「やったー、最初は私だね!」
「最初あしどちゃんかー」
でたよ、恋バナ大好き女子が!
怖い怖い。
「えっとね、じゃあA!」
うわぁ、最初から私?
「ほんとのところ、轟くんのことどう思ってる?好き?」
「まぁ、お二人共そのような関係で…」
「百ちゃん私何もいってないよ!?」
はぁ、とため息をついてから考える。
私は告白されたとき、彼のことが好きではなかったから返事に迷った。
でも、今なら?
今告白されたら、なんて答える?
私は、轟くんのこと好きなの…?
「ごめん、よくわかんないや」
「そうなんだー。なんか2人でいるとき、Aちゃんすごい幸せそうだからてっきり…」
「ね!2人とも付き合いたてのカップルみたいだもん!!」
「なんだかみてて和むわよね。ケロ」
なんかみんな意外って顔してるな。
私たちって、そんなに仲いいのかな?
「よし、じゃあ次行こう!」
せーのでくじを引く。
またはずれぇ…
「あ、わたくしが当たりですわ!」
あ、百ちゃんなら安心…
「えっと…じゃあ響香さん!A組で1番魅力的な男性は誰ですか?」
「え、うち?よく一緒にいるのは上鳴だけどなぁ…」
「仲良いもんね!」
「でもあいつチャラいし、絶対付き合っても浮気する」
「でもさ、意外と付き合ったら一途かも!」
「そーかなー」
その後もたくさん喋って、たくさん笑った。
なんか、女子会って楽しいな。
来てよかった。
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婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時