59杯目 ページ13
「ぐあぁ!!」
投げたアイスピックは男の腕に綺麗に刺さっていた。
ゔぅ゛、スイッチ入ってない時にこれはキツっ。
少し吐き気がしたがぐっと堪えた。
男が苦しんでいる隙に森医師は男の腕から抜け出した。
「あんなに針先が太いのに刺さるなんて、凄いね」
「余裕ですね」
「私はただの医者ではないからね」
知ってる。
私はカウンターを飛び越え客席側に来た。
サバゲーやってる身としてはこの程度どうってことない。
「忠告、私のスイッチが入る前にこの場から失せたほうがいいですよ？」
「チッ、調子に乗りやがってぇ、お前ら行けっ！」
腕を負傷した男の代わりに後ろにいた奴らがナイフや銃を取り出して私に向かってきた。
「森医師、すみませんがエリスちゃんと後ろへ下がってください」
「君は大丈夫なのかね？」
「この程度、どうってことないですよ」(ニィッ)
私は右手を顔の左下へ持ってきて、右上に向かって動かした。
これが私のスイッチを入れるやり方。
きっと今の私は無表情だろうな。
アニメのシーン見てやってみたらサバゲーでめっちゃ役立った。
元々私は影響を受けやすい方だから、例えば鬱アニメみた後はしばらく脳内で残虐行為を嬉々として楽しんだりしている。
それの応用みたいなもんかね。
向かってくる男達に対してこちらは丸腰。
独学の体術は一体どこまで通じるのかな？
(なんだ、案外呆気なかったな・・)
床には男共が倒れており、血もまあまあ付いている。
(掃除、大変だな・・・)
目が霞む。
「・・スタ、マスター！」
(声が聞こえる、)
肩を触られた感じがして、首だけ後ろに振り返ると焦った表情をした森医師の顔が見えた。
「随分と無茶な戦いをしたね。ボロボロじゃあないか」
え・・・？
下を見ると腕は切り裂かれ、脚には穴が数ヶ所開いていた。
あの血はあいつらのじゃなくて、私の・・。
自分の手を見ると青白くなっているように見えた。
どんどん感覚が戻っていく。
痛い、寒い、痛い痛い痛い寒い痛い寒い寒い寒い、
寒い、のは、嫌だ、、
あの時を思い出してしまうから。
あれ、あの時って？
あの時て、ナニ？
な、で、寒いのがキラいナノ？
「せn、せ・・・」
私は倒れ、意識を失った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコミント - 面白いです！ (9月18日 19時) (
レス) id: d1016c78dc (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - 名無しのインティライミさん» わぁああありがとうございます！ 合格できるよう頑張ります！！ (2019年1月17日 19時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのインティライミ - 受験頑張ってください！応援します！いつまでも待っているので、無事合格するのを願っていますよ！！ (2019年1月17日 6時) (レス) id: 24c67caab3 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - ヨルさん» キャー(≧∇≦) ありがとうございます！ 頑張ります！！ (2019年1月12日 1時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 受験頑張ってください！来年でも再来年でも何時でも待ってます！ (2019年1月12日 1時) (レス) id: dd4205d183 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Wiyu | 作成日時：2018年9月23日 2時
