検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:46,726 hit

78杯目 ページ32

気がつくとそこは病院だった。

(また病室・・・)

最近多いな。

「あ、気がつきましたか?」

「ナオミちゃん」

私の寝ているベッドの傍にはナオミちゃんが腰掛けており、その奥のベッドで春野さんが寝ていた。

「よかったですわ、今医師を呼びに

「ねぇナオミちゃん」

「はい?」

「太宰さんと敦君は?」

「太宰さんは特務課のエージェントに会いに、敦さんは探偵社に戻られましたわ」

「・・・そっか」

なら私も探偵社に行くかな・・・

ここにいても仕方がないし。

私はベッドから降りて病室の出入口へと向かう。

「ど、どちらに行かれるおつもりですの!?」

「探偵社に。ここでじっとしているよりもずっといい」

それに、

「Qちゃんも探さなきゃ」(ボソッ)

ナオミちゃんの制止を振りほどいて病院を抜け出した。

でも現在地がわからない。

どうしよう・・・

「あれ、マスター?」

(この声・・)

前にもあったな

「常連さん」

「こんな道端で・・ もしかしてまた?」

「そうですね。また、です。
すみませんがここから探偵社まではどう行けばいいですか?」

「探偵社・・・」(ボソッ)

(?)

「よければ僕が案内しますよ!」

「そうですか、助かります」(ニコッ)

いつもの愛想笑いがなんだか硬く感じた。









「いつもすみません」

私は常連さんに頭を下げてお礼を言った。

「いえ、ではまた」

優しいなぁ、嫌な顔一つせずに。

でもごめんなさい、しばらく店はお休みなんです。

ビルの階段を登って探偵社前に着いた。

コンコン

「失礼します」

「「あっ」」

ちょうど探偵社を出ようとしていた敦君と鉢合わせた。

「マスターさん、病院にいるんじゃ!?」

「抜け出して来た」

「ダメですよ、安静にしていなきゃ」

「いいこと教えてあげる。外に出る時は気をつけてね。敵はどこから来るかわからないから」

「え?」

私は敦くんの横を通り過ぎ、探偵社の奥の部屋へと進んでいった。

さてと、熱湯でもかぶってきますか。

79杯目→←77杯目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

チョコミント - 面白いです! (9月18日 19時) (レス) id: d1016c78dc (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - 名無しのインティライミさん» わぁああありがとうございます! 合格できるよう頑張ります!! (2019年1月17日 19時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのインティライミ - 受験頑張ってください!応援します!いつまでも待っているので、無事合格するのを願っていますよ!! (2019年1月17日 6時) (レス) id: 24c67caab3 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - ヨルさん» キャー(≧∇≦) ありがとうございます! 頑張ります!! (2019年1月12日 1時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 受験頑張ってください!来年でも再来年でも何時でも待ってます! (2019年1月12日 1時) (レス) id: dd4205d183 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Wiyu | 作成日時:2018年9月23日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。