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64杯目 ページ18

その言葉を最後に目が覚めた。

あれも、夢・・・

でも、はっきり覚えてる。

黄色の光、あれは何だったんだろう。

目の前は一面の黒。

「どこ?」

「・・・!! 目ぇ覚めたのか!?」

隣を見ると

「ちゅー、や?」

そこにはとても悲しそうな顔をした中也がいた。

「なんで、ここ

そう問い掛けようとすると

中也の上半身が私の上に被さって、私の頭を自分の方に引き寄せた。

「手前ぇ、心配させやがって・・・!」

「ちゅーや、私・・」

涙が零れた、こんなにも心配されたのは初めてかもしれない。

とても嬉しい。。

中也の匂いがする、

落ち着く・・・。

「ねぇちゅーや、ここはどこなの?」

まだ完全には意識が回復していないなぁ。。

「ここ、は・・」

中也は自分から私の頭を離して、気まずそうな顔をした。

私は首だけを回して周りを見た。

見たことがある。

「もしかして、まふぃあ?」

「・・!! な、んで、」

「ここは、先代が森せんせぇに殺された部屋」

「何で、知って・・・!?」

中也の方を見る。

さっきとは違い、とても驚いた顔をしている。

「それは限られた奴らしか知らねぇはずだっ」

「そこまで知っているとは驚いたよ、マスター」

声のする方を見ると森医師がいた。

酒場の時とは違い、白衣ではなく首領の姿だ。

私はあの姿が嫌いだ。

黒の時代を思い出す、あ、殺意が・・。

「せんせ、っ!?」

腕を使って体を動かそうとすると激しい痛みが走った。

(いっつーーー・・)

「おい、あんま無理すんな」

中也が私の体を支えてくれた。

そうだった、私ズタボロになってたんだった。

腕や脚を見ると包帯でぐるぐる巻きにされてた。

(太宰さんみたい)

今の状態じゃ、自分一人だけだと何も出来ない。


「君は私がマフィアの首領だということを最初から知っていたのかね?」

「・・・はい」

「どこで知った?」

その目は鋭く私を見つめる。

太宰さんと似て。

(さっすが)

「さぁね、せんせぇに教える義理はない」

「そのけが、私が治したんだけど・・・」

「え、あ、そぅなんだ・・・」

「義理はあると思うよ」(ニコッ)

自分の語彙力の無さを恨むぜ。

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作品ジャンル:アニメ
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チョコミント - 面白いです! (9月18日 19時) (レス) id: d1016c78dc (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - 名無しのインティライミさん» わぁああありがとうございます! 合格できるよう頑張ります!! (2019年1月17日 19時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのインティライミ - 受験頑張ってください!応援します!いつまでも待っているので、無事合格するのを願っていますよ!! (2019年1月17日 6時) (レス) id: 24c67caab3 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - ヨルさん» キャー(≧∇≦) ありがとうございます! 頑張ります!! (2019年1月12日 1時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 受験頑張ってください!来年でも再来年でも何時でも待ってます! (2019年1月12日 1時) (レス) id: dd4205d183 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年9月23日 2時

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