42杯目 ページ44
ガチャ
「終わったよーー!」
「店主、本当に大丈夫なのか?」
「うん、でもあっさりしすぎてなんか・・・。
もっと手こずると思ってたのに・・・」
ネタバレ・・・ 言えなかった。
楽しみにしてたのに・・・
(ダァーーーー)
「な、何故泣く⁉」
突然泣き出したせいで国木田さんがものすごく慌ててる。
「これならもぅ、あのまま、襲撃してもらった方が良かったんじゃ・・・」
「はぁぁあ⁉」
「煩い国木田」
「すいません乱歩さん!」
僕君と樋口さんか!
「すいません、でも結果オーライですよね・・・」
あ、
(ニヤァ)
「国木田さん、いいこと思いついた」
「・・・良からぬことを考えているのは分かった」
「大丈夫、敦君呼び戻すだけだから!」
国木田さんから敦君の番号を聞いてかけた。
プルルルルルーーー ー ー
『もしもし?』
「敦君私!」
『もしかしてマスターさん⁉ どうしたんですか?』
「た、探偵社がお、襲われて・・・ 助けて!」
『そ、そんなどうして・・・
何故探偵社が!』
「お願い、今すぐ戻っ(ブツッ)
私はリアル感を演出するため途中で切った。
きっと今頃血相変えて走ってきてるね。
「いや〜、楽しいなぁ!」
「どこがだ!」
「太宰に似てきてないかい?」
「でもこれで乱歩さんの付き添い人は確保できたしね」
「付き添い?」
「もうすぐ乱歩さん、名探偵の仕事があるから」
「そういえば・・・ て、何故店主が知っている⁉」
「じょーほーだお」
「やめろ!」
「あ お帰りー敦君」
へ、と抜けた表情の敦君。
「ごめん、あれ連れ戻すための嘘♪」
「へあぁあ⁉」
なんつー声を出してんの・・・
「小僧、何処をほっつき歩いていた!」
「まあまあ国木田さん、」
国木田さんをなだめて敦君に向き合う。
「敦君、探偵社はそう簡単にやられたりなんかしない。君がすべきことは逃げることじゃない。
共に戦い、探偵社員としての役目を果たすこと。
出来る出来ないじゃない、やるの。
変わって、見返すんでしょ?」(ニコッ)
「・・・‼ うっ、」
敦君は嗚咽を漏らし、涙を流した。
私は彼をそっと抱きしめ背中をさすってあげた。
「ここが貴方の居場所、決して見失わないで」
「う、ぁあ、ひぐっ、」
「っさ、敦君、そんな君には一番重要な仕事がある。乱歩さんの付き添い人として探偵社の本業をしかとその目に焼き付けて来な!」
私は彼の背中を二回軽く叩いて、涙を拭いてあげた。
513人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時