検索窓
今日:24 hit、昨日:16 hit、合計:244,687 hit

29杯目 ページ31

十数分前ーーーー

「んーんーんー‼」

無駄とわかりながらも必死にもがいて抵抗するが、太宰さんはそんな私を抑えながらある部屋に運んだ。

床に降ろされた私は仰向けの状態でいる。

周りを見ると、ダンボール箱が棚の上に綺麗に整列している。

物資倉庫か何かかな?

太宰さんは私の上に被さるような体勢でこちらを見てくる。

「んんんんん、んん、んんん・・・/////」

(太宰さん、顔、近い・・・/////)

「何て言ってるかはわからないけど、照れてるマスターも可愛いね」

太宰さんは妖艶な笑みを浮かべて言った。

やめて太宰さん、

破壊力強すぎです・・・!

てかこの状況、マジの監 禁じゃねぇか。

安吾さん呼ぼうぜ?

なんなら綾辻先生呼んで、この事件解決してもらおうか。

容疑者と言う名の被害者?

もちろん目の前にいるこの人だよ〜。

「流石にこのままだと会話が成り立たないから、コレは外してあげよう」

太宰さんは私の口に巻かれたタオルを取ってくれた。

「ーーっん、はぁ! はぁ、はぁ、はぁ・・・」

私は口元が自由になった瞬間、口から大量の酸素を取り込んだ。

別に息がとても苦しかったわけではない。

この状況下で少しでも落ち着こうとした結果だ。

「ひ、酷いよ・・・。こんなことして・・・」

「酷い? それはこちらのセリフだよ。
いきなり殴られた私の身にもなってよ」

「いいじゃん別に・・・。そっちは慣れてるでしょ? そういう痛み」

私はそっぽを向いて言った。

「慣れてなんかないよ、私は痛いのも苦しいのも嫌いだ」

太宰さんはムスッとして私の顔を正面に戻した。

「さて、前置きはこの位にしておこうか」(ニコッ)

あ、黒い笑顔に戻った・・・

「ご、拷問されても私は反省しないからなっ‼」

「私がいたいけな少女に拷問するような最低な男に見えるかい?」

「うん」

即答である。

「沢山の女の人を泣かせたって、誰かさんが言ってたよ?」

by 中也。

太宰さんはギクッと反応したが、すぐに平静を装って話を続けた。

「ま、まぁそれはそれとしt

「するな」

「マスター、君今何歳?」

無視したな、イケメンが。

「私から情報を聞こうとするなら、買うと見なし御代が発生するよ?」

「へぇ、そうなのかい。覚えておくよ。
でもここは店じゃない、つまり君がいくら情報を吐こうがそれらは商品にはカウントされない。
そうでしょ?」

「・・・さすが太宰さん。その通りだよ」

太宰さんは満足そうな笑みを浮かべた。

30杯目→←28杯目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (290 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
513人がお気に入り
設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。