32話 ページ33
Aside
それからはご飯を食べたり、話したりしていた。
キッチンで俺はお茶を用意しながら聞いていた。
麗「A君、丸くなったね」
轟「あぁ前にあった時はさっき丸出しだった」
それはタイミングが悪過ぎたんだよ
爆「警戒心が薄くなったんだろ」
それを聞いた出久は嬉しそうだった
上「そう言えばちょっと前にあった〇〇の事件、怪我
人多かったんだってな、死人も出たんだろヒーロ
ーも一般人も」
出「上鳴君！」
焦ったように出久が止める、
思い出したように上鳴が言う、
〇〇って俺の初仕事の…俺のせいで人が、何人も見てきたのになんで今更こんな怖いんだ
ガッシャン
『んわっ』
コップを落としてしまう、砕け散った破片を拾おうと左手で触れた、手が震える。
出「A！」
出久が駆けつける、どうしよう出久が怖い。
怒られる、殴られる、それはいい、そのあとは…
捨てられる
『来んな、やだ』
俺はその場に座り込んだ、それと同時にコップの破片が宙に舞う。
破片は俺の頰をかすめた、
『え…』
操ろうとしてないのに、勝手に自分を傷つけていく
出「落ち着いてA君！」
なんでだ、なんもわからない、怖い…
爆「何やっとんだお前」
みんな集まってくる、人数が増えて恐怖が増す
『あ、やだ、やだ』
破片は身体中を傷つけていく、出久はいつの間にか居ない
血が滴り落ちる
出「A！」
視界が暗くなるとともにガラスが落ちる音がした
視界が明るくなって見えたのは出久の顔
『い、出久…』
どうしよう、どうしよう
で「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて」
抱きしめられて言われる、いつの間にか個性は収まっていた、ふと頭に手を乗せられる
爆「あれはお前が悪いんじゃねぇ」
俺に目線を合わせて言う
何かの糸が切れたように俺の口からポロポロと涙と言葉が出てくる
『うっ、ﾋｯｸ、ごめんなさい、捨てないで、怖いよ』
出「捨てるなんてしないよ。僕はA君が大事だ
から、大好きだから」
好き、てなんだろう、大事って家族だけじゃないのか
以前俺の周りにこんな奴らいなかった、だから不思議で、変な感じでも安心、と言うのかな居心地が悪くない
泣き疲れて頭がぼうっとする。出久は抱き上げて布団に下ろす、
出「今は眠ろう。明日落ち着いてお話をしよう」
小さな子に言い聞かせるような声が眠気を誘って、
眠りに落ちた。
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空(プロフ) - あゆみさん有難う御座います！頑張ります！ (2020年1月9日 21時) (
レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます ！！ (2020年1月9日 19時) (レス) id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 有難う御座います！初めて書いたのでそう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月8日 7時) (レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月8日 1時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2020年1月2日 10時
