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⭐︎ ページ33

屯所へ戻ると、門のところにもたれ掛かっている男が一人。



「遅かったな。どこへ行ってた」


「そんな事もいちいち話さねばならんのか?
窮屈なところだな。土方」


「気になっただけだ。オメェが外出なんて珍しいだろ」


「少しな。昔の知り合いに会いに行ってた」


「そうか」



まだ納得はいっていないようだがあまり深入りしてこないところが土方らしくもあり総悟が嫌う理由でもある。



「なぁ、香月」


「なんだ」


「お前って、好きな奴いたことあるか?」


「、、、、なんだ急に」


「いや、お前そう言う話しないだろ?気になったんだ」


「いろんな事が気になるんだな。さっきから」


「別にいいだろ。いろんな事に興味持ったって」


「好きな人か、、、、お前達と出会う前にいたよ。一人だけな」


「、、、、どんな奴だ?」


「、、、、、、、喧嘩っ早いけど、優しい男」


「、、、、ふーん」


「聞いといてなんだ。その反応は」


「いや、、、、ちょっと意外だったんだ。お前に好きな奴がいるのが」


「失礼な奴だな。私だって女だ。恋したっていいだろ?」


「、、、、ダメとは言わねェが、、、」



だんだん土方の声が小さくなってゆく。
さっきからなんなんだコイツは。






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作者名:花咲 あずみ | 作成日時:2024年3月14日 16時

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