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「俺が勝ったら、アイツに謝れ」
「少しは強くなったんだろうな?」
「あぁ、勿論だ」
香月は鋭い視線で俺を見つめ
竹刀を投げつけて来た。
「五分で決着が着かなかった場合もお前の勝ちでいい。楽しませてくれよ」
そう言って竹刀を構えた。
隙の無い構えに怖気付きそうになったが
それを隠し、俺も構える。
「お前から来い」
その言葉を聞き、俺は一気に向かって行った。
暫く経ち、俺は残り時間が気になった。
決着はまだついていない。
コイツが本気なのかは分からないが、
それよりも時間が気になった。
俺は香月に対して思いっきり剣を振った。
その瞬間、バランスを崩した香月を見て勝てると思い
再び剣を振った。
しかしそれは、空を切っただけだった。
、、、、、、、いつしかのように。
急いで振り返ろうとするが、
俺の首元には竹刀があった。
「まだまだだな。前と同じだ。でも
、、、、よく三分持ったな。合格だ」
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作者名:花咲 あずみ | 作成日時:2024年3月14日 16時