第三訓 ページ4
取り調べが終わると、急にヅラの言葉が気にかかってきた。
なので私は、久しぶりに出かけてみることにした。
「ぜぇ、確か、ぜぇ、万事屋って、ぜぇ、二階だよな……？」
運動不足が祟り、息を切らしながら目指したのは万事屋だった。
スナックお登勢に辿り着けば、万事屋への距離はほぼ無い。
だが私にはその途中にある階段が永遠と続く道に見えた。
その時私の目に、万事屋の開いた窓が映った。
私は、決意を固めた。
「ぬおォォォオ！」
私は跳んだ。
万事屋銀ちゃんと書かれた��看板��に。
看板に手を引っかけぶら下がる私。周りに人がいなくて良かったと思う。間違いなく通報されていた。
腕の筋力を最大限に引き出し懸垂のように体を持ち上げる。
そして看板の上に立った。
そこからは簡単。窓枠に飛び乗れば良かった。
『まさか……階段使いたくないからって……。絶対こっちの方が疲れるだろ』
……冷静な自分よ。
永遠と続く地獄より一瞬の地獄の方が楽だと思わない？
万事屋に窓から入る。
そこには新しい従業員らしきメガネ君と、チャイナ服を着た夜兎族がいた。
部屋の隅では大きく白い犬が昼寝をしている。
って、デカ……！ 私よりデカいな。
従業員の子と視線が合う。
…そのまま時計の針が一周回った。
「えーと、ここ万事屋銀ちゃんで合ってる？」
「えええええ！？ ここ二階だし知らない人だしえええええ！？」
「ウオオオオオ!! 不法侵入アルゥゥゥ!!」
尋ねると、従業員たちは時が動き出したかのように、パニックを起こした。
何故だ！ ……あ、そっか。初対面の人には挨拶をしなければ。
「緒方 A。医者だ。」
「自己紹介したら良いってもんじゃないですよ！？」
「ヤバいアルヨ……コイツ状況把握能力虫けら以下アルヨ！」
「ところで君達の名前は？」
「話聞けェェェ！！」
「もう駄目ネ。銀ちゃん帰ってくるまでコイツどっかに拘束しとくアルよ」
何故だ！
「銀ちゃんって銀時の事だよな？ そいつに会いに来たんだけど…」
夜兎族に羽交い絞めにされながら言う私。
「銀ちゃんと知り合いアルか？」
「もしかして依頼ですか？ 今銀さんはいませんけど…」
万事屋の奥から縄を持ってきたメガネが動きを止めて私に教える。
「いやそうじゃなくて幼馴染なんだ。ただ様子を見に来ただけでさ」
すると、二人は確実に引いた。凄い目を向けてきた。
ラッキーアイテム
新八の本体（メガネ）
ラッキ一（？）食べ物
土方スぺシャル
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レイレイン(プロフ) - ふわもちねこさん» 亀更新申し訳ない……有難うございます！モチベになります笑 (2022年10月2日 11時) (
レス) @page17 id: 2b86b63c91 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもちねこ(プロフ) - 続きがない…だと…！？ めっちゃおもしろいです続き待ってます！ (2022年10月2日 3時) (レス) @page17 id: 8da5ac43aa (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン(プロフ) - きゃあ〜！有難うございます！うれじいでず！ (2022年8月2日 17時) (レス) id: 2b86b63c91 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説最高すぎだろ！ (2022年8月2日 15時) (レス) id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン(プロフ) - ちょ、そんなこと言われたら私、朝も昼も眠れなくなっちゃうじゃないですか…ッ！私がそんなお言葉頂ける日が来るとは思ってもみなかったです。有難うございます！頑張ります！ (2022年5月20日 15時) (レス) id: 2b86b63c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイレイン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時：2021年4月2日 11時
