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「おはようさん」
「おはよ、北君。朝早いんね」
寒い空気が太陽光に照らされてもなお漂う、二月の朝。学校に早めに来てみれば、ちらほらと校舎に生徒、教室には一人の生徒がいた。
「あれ、北君だけか。この時間なら、いつも花に水やりしてはる美奈子ちゃんがおると思った」
「相羽さんなら職員室に行ったで。じょうろにひび入ってもうたんやと」
「そりゃ、大変や」
「おん。大変やなぁ。でも物はどんなに大切に使っててもいつか壊れてまうからな」
「せやなぁ。私もこの前、お気に入りの水筒の蓋が割れてもうたわ」
態とらしく悲しそうな声色で言えば、他人事みたいに笑う北君。実際に他人事なのだけれど、少し傷付いた。だって本当に本当にお気に入りだったんだもの。
「なぁ、告白の返事、してええか？」
「え！ 今デスカ！？」
そしていきなり爆弾発言を落としていく北君。朝から心臓に悪い。
「駄目なん？ ムードがない？」
「いや！ 寧ろ二人きりの朝はアオハル的な感じでムード良さげだけども！」
せやろ、せやろ。なんて笑って北君は楽しそうだ。マジ楽しそうで何よりだけども。
「でもさ！ 心の準備とかあるやん……」
「Aは俺が心の準備なんてしてない時に告白してきたやん」
「北君はいつも心落ち着いてそう」
「それ悪口やない？」
「滅相もない！」
会話のキャッチボールが続くから、楽しくて嬉しくて上がる頬をぺちっと止めた。
「そ、それでも、今言われてしまったら、流石に落ち着かんよ。授業中モジモジして意味もなく赤面して一人で舞い上が」
「好きやで」
時間が止まったみたいに、換気の為に開けた窓から吹く風が消えた。宛ら私の思考回路も風に乗せて消してったみたいに。
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Ника(プロフ) - とっとさん» キュンキュンな青春話が書きたかったので、そう言っていただけて嬉しいです…ありがとうございます！北さん魅力いっぱいですよね！ (2019年4月2日 9時) (
レス) id: b9295c5788 (このIDを非表示/違反報告)
とっと - キュンキュンしました、、、。飴の話とか出てきた時、「あっ、、確信犯や」ってなりました！ 北さんいいですよねー (2019年3月31日 23時) (レス) id: f0db948643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ника | 作成日時：2019年2月14日 22時
